機関紙「日本と中国」東京版2010年1月1日号

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2010年1月1日号
日中友好協会創立60周年を迎えて 「新年のごあいさつ」

NPO法人 東京都日中友好協会会長  貫洞哲夫

新年明けましておめでとうございます。会員の皆様におかれましては、新しい年への希望とともに、お元気で年初めをお迎えの ことと存じます。
昨年は中国の建国六十周年であり、東京―北京友好都市提携三十周年という記念すべき年でありました。五月には東京に趙家 騏会長を団長とする北京市人民対外友好協会代表団はじめ北京市各区の代表からなる大型訪日団をお迎えし、さらに十月には北京の人民大会堂において、東京都 日中友好協会市民交流訪中団六十人の皆さんとともに、記念の年を祝う意義深い交流のときを持つことができました。
日中両国の友好も二つの都市の交流も、たゆみない不断の努力によって維持し、発展させることができます。友好の基礎はい うまでもなくお互いの理解であり、先輩たちが築いてきた信頼関係をもとに、今年も草の根の民間交流を粘り強く続けていきたいと思います。
今年は日中友好協会創立六十周年を迎えます。また中国では上海万博が開かれます。国際情勢や、世界をめぐる経済状況はた いへん厳しいものがありますが、東京都日中友好協会は、北京市はじめ各地の友好協会と協力して、これからも一段と重要性を増す仕事に励みたいと思います。
会員の皆様のますますのご繁栄をお祈りしますとともに、一層のご協力をお願い申し上げます。

東京都知事 石原慎太郎

新年明けましておめでとうございます。
東京都日本中国友好協会の皆様の両国及び東京、北京両都市間の相互理解と友好促進への多大なる貢献に、深く敬意を表しま す。
東京都が北京市と友好都市提携を結んでから、早くも三十年が経過しました。昨年、都内では中国北方昆劇団による記念公演 が行われたほか、行政レベルでは環境や水に関する共通の課題を解決するため協力していくことで合意しました。これは北京五輪開会式出席の際、私と郭金龍北 京市長の会談で意見が一致したもので、既に北京市代表団が都の環境施設を視察するなど、具体的な交流が行われています。
地球環境問題への対応は喫緊の課題であり、東京都では今後とも北京市との技術交流・技術協力を推進し、日本や中国の環境 改善に努めてまいります。またアジア地域のリーダーとして、ともに他の大都市と連携し共通する様々な課題の解決に取り組む所存です。
結びに、両国・両都市の友好関係の増進と、東京都日本中国友好協会の益々のご発展、皆様のご健勝とご多幸を祈念して新年 の挨拶とさせていただきます。

東京都議会議長 田中 力

新年明けましておめでとうございます。
東京都日本中国友好協会の皆様におかれましては、創立六十周年という記念すべき輝かしい年をお迎えになられました。重ね てお慶び申し上げます。これも、永年にわたり日本と中国の相互理解と友好親善にご尽力され、両国の発展に多大なご貢献をされてこられた、歴代の会長さんを 始め皆様のご努力の賜物であり、心から敬意を表する次第でございます。
さて、昨年は、東京都と北京市が友好都市提携を結んでから三十周年という節目の年にあたりました。五月には日本での祝賀 交流会に参加のため訪日された北京市人民対外友好協会代表団の方々を都議会にお迎えし、友好を深めました。また、十一月には私が都議会友好代表団の団長と して北京市、上海市を訪問させていただき、環境問題をはじめ、大都市が抱える諸問題について意見交換を行なうことができ、大変有意義な訪問となりました。
都議会といたしましては、今後とも両国・両都市の友好交流の更なる進展に向け、精一杯の努力をしてまいる所存でございま す。
年頭にあたり、東京都日本中国友好協会の益々のご発展と皆様方のご健勝を心から祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただ きます。

北京市長 郭金龍

めでたく新年を迎える麗しいときにあたり、私は、東京都日中友好協会の会員の皆様、並びに中日友好事業に関心と支持を寄 せられている各界の皆様に、北京市人民政府を代表して、新春のご挨拶を申し上げるとともに、長年にわたって、ご努力されてきたことに対して、衷心より感謝 申し上げます。
過ぎ去った2009年は記念すべき一年でありました。中華人民共和国が建国60周年をめでたく迎えた年であり、北京市と 東京都が、友好都市提携30周年を迎えた年でもあります。特に、東京都日中友好協会の多大なご協力の下で、両都市間での「北京・東京友好都市提携30周年 市民交流会」は成功裏に行われて、素晴らしい成果を収めました。北京市と東京都とは、友好都市提携の着実な土台を持っており、長年にわたる友好都市間の往 来が双方の経済や社会の発展を促進させ、両都市の市民に確かな利益をもたらしてきました。未来に向けて、北京市は引き続き、東京都との友好関係をより一層 発展させ、実務的な協力を展開し、両都市市民の相互理解と友情を深めていきたいと思っております。
2010年は東京都日中友好協会の成立60周年であります。貴協会におかれまして、これを契機とし、引き続き中日友好 事業と、両都市ないし両国の友好関係の発展に更に大きな貢献をされることを心より願っております。
最後に、貴協会の益々のご発展と友人の皆様のご健勝、ご多幸をお祈り申し上げます。

北京市人民対外友好協会会長 趙 家 騏

友人の皆様、明けまして、おめでとうございます!
辞旧迎新に際し、東京都日中友好協会の友人の皆様、並びに長年にわたって中日友好事業に関心と支持を寄せられている各界 の皆様に、北京市人民対外友好協会を代表し、謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
過ぎ去った2009年は中華人民共和国建国60周年であり、東京都各界の友人の皆様には、私どもと一緒に、国慶節祝賀の 大きな喜びを分かち合っていただきました。新中国が60年間に亘って遂げた輝かしい成果は、皆様からのご関心、ご支持、激励と切り離せないものでありま す。
この一年間を振り返ると、当協会は貴協会と、手を携え、肩を並べて、両都市友好提携30周年をめぐる様々な祝賀交流活動 を行って参りました。特に、両協会共催により5月20日に東京で盛大な祝賀イベントが成功裏に行われたことは、両都市及び市民間の相互理解と友情を促進さ せ、両協会の信頼関係を強固なるものにさせ、北京市の区・県と東京都の区市町村との間に、より良く、より多くの交流イベントを行う上で重要な意義を持つも のでありました。
新しい年・2010年は日本中国友好協会及び貴協会成立60周年であり、注目される上海万博が行われる年でもあります。 この記念すべき年に、貴協会並びに東京の各界の友人の皆様と一緒に、これまで行われたもりだくさんの交流事業に基づいて、引き続き北京と東京の友好都市関 係及び中日友好事業を発展させることに力を注いでまいりたいと、心より願っております。
最後に、貴協会のご発展と友人の皆様のご健勝、万事順調をお祈り申し上げます。

三言両語
09年は波乱とチェンジの年だった。米国発の金融危機は世界経済をどん底に突き落とした。イラクの治安はますます悪化 し、アフガンは泥沼化した。米国ではオバマ大統領が就任し、日本では政権交代が起きた▼しかし09年の主役は米国でも日本でもなく、中国だった。今やG7 体制は無意味だ。G7はG20となり、やがてG2に収斂する気配だ。金融危機からいち早く立ち直りつつあるのは中国で、落ち込みがひどかった輸出も09年 11月には対前年同月比プラスに転じた。中国経済の復活が世界経済を引っ張る
▼唯一の超大国と言われる米国の国債を最も多く有するのは中国、外貨準備も中国がダントツ一位。米国は中国に一目も二目も 置かざるを得ない。この状況は今年も続き、深まるだろう
▼民主党政権はアジア重視、中国重視と言う。大変良いことだ。09年年末には最高実力者と言われる民主党の小沢幹事長が、 640名の議員と支持者を連れて訪中した。草の根交流の一環と言うところが憎い。これに中国も誠意を持って応えた。良い雰囲気である
▼協会創立60周年の今年を民間交流、草の根交流の飛躍の年にしたい。それには情熱と工夫が必要だ。発想のチェンジも必要 かもしれない。真面目な地道な活動と、あっと驚くようなユニーク、奇抜なアイデアが会員の中から出ることを望む
友好のたすき受け継いで 北京で「東京―北京OB懇談会」
2009年市民交流訪中団には、30年前、東京―北京友好都市提携事業に直接従事した都庁職員OB・OGら14人が参加 した。 
一行は、10月31日午前、北京市人民対外友好協会ホールで、管全ふ元北京市外弁副主任、陳省耕同副主任、史美煌元北京 市対友協副会長ら北京市OB、李昭北京市対友協常務副会長、田雁北京市外弁副主任らと東京―北京OB懇談会を行った。
冒頭、北京側を代表して李昭常務副会長が「今日は30周年をテーマに古い友人と語り合う楽しい会となりますように」と歓 迎の挨拶、貫洞会長が「皆さんとお会いすると懐かしい思いでいっぱいです」と挨拶した。牧田常務副会長は「この30年間交流の手伝いを続けているのをうれ しく思う。今後も友好のお手伝いをしていきたい」と東京側の発言の口火を切った。史美煌元副会長が友好提携に至る30年前の中国側の裏話を披露、「平和の ために共存していくことが私の主義」と語り、会場から賛同の拍手が起きた。
須藤誠理事は、「田雁さんはじめ出席の皆さんを都庁に迎えたのはとても楽しい思い出。いま都日中を手伝うとともに、中国 生まれの太極柔力球を広げていく努力をしています」と発言、北京市外弁の高雲超さんが、「私も一日も早く柔力球ができるように努力します」と応じた。
北京市外事弁の田雁副主任は「交流を通してたくさんの友人を作り、後輩は先輩のたすきを受け継いでさらに固い基礎を作っ ていくことができる」と述べた。
参加者全員が現在の仕事や抱負を語り、和やかな雰囲気のうちに会を閉じた。
北京市民間伝統芸術 都庁展望室で展示 と実演

東京―北京30周年の最後を飾る催しとして、都日中は、北京市対友協が派遣した北京市民間文芸家協会の代表団(団長・于 志海副主席)を迎え、12月17日、都庁45階南展望室で「北京市民間伝統芸術―展示と実演」を開催した(写真)。
実演は、「風筝(凧細工)」(哈亦琦)、「内画鼻烟壺(嗅ぎ煙草の壜に内側から絵付け)」(高東升)、「面塑(しんこ細 工)」(兪偉順)、「剪紙(切り絵)」(孫春播)、「葫芦雕刻(ひょうたん彫刻)」(王暁琦)の5部門。
冬晴れの1日、朝から展望室には大勢の見学者が訪れ、幅1m長さ2mを超す色鮮やかな風筝や、真紅の剪紙、しんこ細工の 千手観音などに足をとめ、感嘆の面持ちで見入っていた。
通訳担当の北京市対友協の盧燕寧科長と都日中の大塚順子常務理事は、来場者の熱心で多様な質問に休む間もなく対応してい た。
夜、都庁32階レストランで行われた都日中主催歓迎会には貫洞会長、スタッフとして裏方を務めた都庁OB理事はじめ役 員、会員ら35人が出席した。
于団長は、「文化の交流は心の交流。芸術という言葉を通して日本人に中国の伝統文化を理解していただく素晴らしい機会 だった」と感謝を述べた。
「作るより説明の時間が長かったのは関心が高い証拠。喉が渇いたでしょうとわざわざ水を買ってくれた人がいて感激しまし た」と哈さん。本職は体育教師の兪さんは「民間交流の熱意を感じた素晴らしい機会だった」と語った。19歳から始めたという高さんは「〝百人の子ども〟や 〝清明上河図〟などを喜んでもらった。日本画の質のいい絵の具を買って帰りたい」。若いが20年のキャリアをもつ剪紙の孫さんは、4代目、葫芦雕刻の王さ んは3代目。「日本の切り絵を初めて見て驚いた。レベルアップのために勉強したい」と孫さん。王さんは「素晴らしいと喜ばれたのとたくさん質問してもらっ たのが嬉しかった」と笑顔で語った。

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かぎたばこ
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ひょうたん彫刻
パソコンで年賀状作成 大田区中国帰国者等支援事業
大田区中国帰国者等地域支援事業の一環として、都日中支援委員会は、10月、11月に4回にわたってパソコン教室を開催 した。スイッチを入れて起動、マウスやキーボードの使い方から始まり、日本語入力、書式設定へと、前回の復習をしながらレベルアップ。最初は講義について こられない人も見受けられたが、3回目からは全員が意欲的に作業をこなし、ワードで文章作成ができるようになった。参加者の要望で12月5日には追加の講 座を行い年賀状に挑戦した。飾り文字、カット(門松と寅)、住所氏名を入力してフロッピーに保存。講師の綱島さんも「短期間でよくここまで覚えてくれた」 と喜んだ。
12月18日は、日本語教室のあと料理教室と忘年懇親会を開催した。をテーマに、テーブルには中国の正月料理や肉まん・餃子、ぶり大根、五目寿司、芋煮(牛肉2キロ、里芋5キロ)などが豪華に並んだ。会には帰国 者、都日中会員やOCnet・大田区中国帰国者センターなど50人が参加、和気藹々の雰囲気のなか、「料理も美味しく、おなかも心もいっぱいになってとて も幸せ」と島村講師。
1月は新春にふさわしく「茶道教室」を開催、お菓子とお茶のいただき方などお茶を楽しむ基本を学ぶ。
上海・東亜同文書院を語る―教職員部会報告より
11月の都日中教職員部会連続講座では、『上海・幻の名門校~東亜同文書院の軌跡から』のビデオを観ながらはなしあいを もった。今回は、東亜同文書院に学んだ80歳になられる方がお二人参加され、当時の様子を語られた。
書院の学生の多くが、日本各地から選ばれたエリートで、学費も支給されていたとのこと。全寮制で、卒業後も、強い結びつ きがあるという。お二人は、入学が昭和19年ということもあり、書院の特色であった「大旅行」も中止になった時代であったとのこと。その他、証言から東亜 同文書院についてたくさんのことを知る機会となった。
教職員部会は、新年3月から、また連続講座を開始する。 (小嶋雄二)
学院大学孔子学院との共催講座
中国問題を読み解く(報告)

11月講座―「医食同源―中国食文化論」
11月24日、社会学博士で玉川大学教授の朱浩東さんが「医食同源―中国食文化論」と題して11月講座を行った。
中国四大料理が確立されたのは約百年前で、それまでは宮廷料理があり、地域より階級によって料理が考えられたという。① 山東料理と北京料理(山東省を中心とする北方料理・清王朝は基本的に山東料理)②四川料理は、シルクロードを通じて西アジアから入ったものも多く中国文化 の多様性を表す③淮揚料理―東南沿海で文化の成熟は1800年以上の歴史があり、辛亥革命を導いた人たちの影響力とともにどんどん広がった④広東料理は国 内よりも中国近代化の中で、欧米諸国や東南アジアなど海外との結びつきが強い。「中国人は、歴史の歩みとともに食文化の歴史を築いてきた」と第一のポイン トをあげた。
料理作りと素材では、代表的な①主食穀物―粟と小麦②主食と副食の間の果実や木の実―棗とカボチャ③副食野菜―白菜とト マトに分け、漢代は粟で税を払ったといった歴史から栄養面での価値、代表的な料理法や各地の代表的な店に至るまで詳述し、中国では食が文化であり医である ということが実感された。
最後に健康づくりの料理として、「季節に合ったものを季節に合った料理法で食べる」ことをあげた。4月5日清明節、5月 5日の端午節は、寒食節。冬の間十分に火を使って身体を温めたので、一日の間をとる。炒め物は、字をみると火を少なくと書く、など食に根ざした文化の奥行 きの深さを楽しみながら学んだ。

12月講座―「東アジア共同体と中国」
「中国問題を読み解く」12月講座は前岩手県大学学長の谷口誠氏を講師に15日孔子学院で開かれた。谷口氏は元OECD事務局長時代から東アジア共同体に 関心をもたれ、北米自由貿易協定に対応するEUの発展過程を見てきた経験から、世界経済の三極構造としてのアジア経済の連携が必要との問題意識は明快だっ た。
米中G2時代到来というが、中国はまだ大国とは言えない。環境破壊や資源争奪競争の面からも、また高齢化を抱える中国が 世界の成長センターとして発展を遂げるためには、アセアンに日・中・韓三国を加えた自由貿易協定の確立が不可避であると話された。
宮沢内閣のAMF構想は良かったが、米国に反対され黙ってしまった。鳩山内閣がいま提唱している「東アジア共同体」につ いて、価値観外交からの転換としての「友愛外交」を評価しつつ、日本が脱亜入欧の精神を払拭し、中国と主導権を争うのでなく、コ・パートナーとして協調し ていくこと、日米関係は重要だが米国を当初から正式メンバーにするのは避け、アセアン+3の基盤を固めてからインド等アジア諸国に拡大していくというプロ セスが重要だと解かれた。(片岡)


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