機関紙「日本と中国」東京版2010年3月25日号

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2010年交流事業がスタート     北京市青少年アニメ交流訪日団  
2010年の交流事業のスタートを切って、昨年に続きアニメをテーマにした「北京市青少年アニメ交流訪日団」(団長=の 林彬北京市対友協秘書長)が、1月26日に来日した。一行は北京市昌平区を中心に中高生ら31人、引率6人。 
都日中では、到着の夜に東京都庁第1庁舎レストランで歓迎会を開催、会員など60人が出席した。貫洞会長の歓迎あいさつ に続き、来賓を代表して、昌平区と交流を進めている文京区の成澤廣修区長が「文京区は東大はじめ教育機関が集積したところ。区内の中学生との交流を通じて 良い思い出を作っていただきたい」と述べた。林彬団長の挨拶、高野倉和央(社)日中友好協会事務局長の乾杯のあと交流に入った。
日本側の出し物は、TFA長拳隊による武術。スピード感あふれる素晴らしい表演に「中国の武術を外国の小学生が完璧にマ スターしているのは驚き」とサインを求める団員もいた。中国側からはリズム体操、二胡演奏、寅年にちなんだ書、合唱などもりだくさん。
中国語スピーチコンテスト東京代表で全国優勝した関東国際高校の田中結子さんが中国語で歓迎の言葉を述べ、北京月壇中学 で日本語を学んでいる李瀚くんが日本語でお礼の言葉を述べると大きな拍手が沸いた。
28日午前は、成澤文京区長を訪問、庁舎見学のあと、区立の文林中学と茗台中に別れて学校交流を行った。茗台中では、生 徒が交流会を進行、「中国で人気の日本のキャラクターは?」との質問に団員が「ナルト、ワンピース、ドラエモン」と答えると「おーっ」という声。「中国に とって日本はどういう国ですか?」「きれい、礼儀正しい」といった答えには拍手が沸いた。茅天一さんの二胡演奏(写真)や生徒たちによる素晴らしい合唱な どもあり、給食時間にはすっかり打ち解けて、英語や筆談で会話が弾んだ。
「この交流会で、中国の人との距離が縮んだような気がした」「中国の人たちは僕達にいつもニコニコ話をして、とても楽し かった。なんだか本物の友達になれた気がした」「これからは国境を越えて、世界のことを積極的に知りたいと思った」との感想があった。
★札幌でのアニメ交流
一行は、28日午後札幌へ向かい、29日午前、北海道日中の協力で昨年に続いて札幌マンガ・アニメ学院で交流した。
昨年交流したメンバーのなかにプロデビューが決まっている人もいるとのこと。多田健人さんのアニメの卒業作品に、「面白 い」「素晴らしい」「サインをもらえますか」と一気に距離が縮まった。
団員は一対一で向き合い似顔絵を描いてもらいながら、英語、日本語、中国語、筆談でにぎやかにコミュニケーションを図っ た。団員の馬志鵬さんが「自分の手で漫画を書くことがこんなに楽しいとは思わなかった。一つ、身勝手な想いですが、私の似顔絵をもっとかっこよく描いても らいたかったなぁ」との感想に笑いがはじけた。
一行は、洞爺湖、小樽を回り31日、羽田・成田経由で元気に帰国した。

青梅路を再び走る    北 京市民青梅マラソン訪日団
北京から青梅マラソンに選手を派遣して30年を記念し、北京市対友協は80年の招待ランナーだった鄧乃龍さん(65)はじ めOB選手を中心に6人の「北京市民青梅マラソン訪日団」を派遣、一行は2月19日から23日の日程で来日した。
到着の夜、青梅市体育館のレストランガンバ・ガンバで竹内俊夫市長も出席して青梅市日中友好協会の歓迎夕食会が開かれ た。小澤会長の熱烈歓迎の挨拶、30人を超す会員らの温かい応援の言葉に選手たちは「青梅を再び走ることができてとてもうれしい」と感激の面持ち。10キ ロを走る竹内市長が鄧さんと同年と分かり意気投合、本番での健闘を誓い合っていた。
21日、大会当日は、快晴で絶好のマラソン日和。沿道で「北京隊加油(がんばれ!)」と書かれたステッカーを持った青梅 市日中会員らが声援を送った(写真)。
北京の選手はいずれも10㎞の部に出場。成績は鄧乃龍(45分10秒・男子60歳代33位)、鄭思賢(52分13秒・男 子40歳代273位)、楊秀鳳(47分20秒・女子40歳代18位)。大学で日本語を学んでいて初来日の劉琳さんは1時間12分12秒で完走、女子40歳 未満703位だった。
22日は都内参観。秋葉原の万世本店で西園寺一晃会長代行、牧田常務副会長ら都日中役員と昼食をともにした。「沿道の応 援が温かくて感動しました」と楊さん。鄧さんは「30年ぶりに再び青梅を走ったことで私の夢がようやく実現した。ささやかな力だけれど中日友好に役立った と感激です」と語った。

6月26日(土)に第10回総会開催

NPO法人都日中は、第3回常務理事会を2月17日夜、万世橋区民会館で開催、第10回通常総会並びに2010年度の主要 活動事業について審議、決定した。
第2回常務理事会(12月5日)以降の主な活動として、昨年12月の「北京市民間伝統芸術―展示と実演」並びに本年1月 に実施した「北京市青少年アニメ交流訪日団」(北京市対友協との交流事業)や、上海での囲碁交流大会などが事務局から報告された。
12月までの10カ月間の財政中間報告では、訪中団が予定通り行われたところから交流事業会計は予算をクリアしたもの の、活動の基本となる会費収入が落ち込んでおり依然として非常に厳しい財政状況であるとの報告があった。
議題に入り、第10回通常総会を6月26日(土)午前、神宮前の日本青年館で開催、終了後に恒例の祝賀レセプションを行 うことを決めた。
2010年の主要活動事業では、(社)日中友好協会が全国に呼びかける協会創立60周年「10・15大集会(人民大会 堂)」に参加する祝賀団派遣や上海万博参観団など特色ある訪中団派遣事業、第26回「日本と中国・音楽の夕べ」(12月2日)、第7回日中友好スポーツ交 流会(4月25日)、第7回平山郁夫シルクロード美術館日帰りバスツアー(5月15日)、連続講座「中国問題を読み解く」等が提案され、原案通り承認され た。また青梅マラソン北京市民ランナー訪日について青梅市日中の木下事務局長から沿道応援の呼びかけがあった。
都協会では3月24日に第22回理事会(第4回常務理事会合同)を開き新年度予算と事業を検討するとともに、総会に向けて 準備を進めていく。

古川万太郎元副会長死去

東京都日中友好協会顧問で元副会長の古川万太郎さんが、3月3日、肺がんのため死去した。享年76歳。葬儀は近親者のみ で行われた。
古川さんは朝日新聞政治部記者時代、与野党の知中派議員を通じて中国とのパイプを築き、日中友好に寄与した。優れた近現 代日中関係史研究家でもあり、定年後は大学で日中関係史を教えた。
都日中では91年から01年にわたり事務局長・理事長を務めた。それより以前、中国帰国者支援の「日本と中国・音楽の夕 べ」(今年は26年目)を始めるなど、都日中の事業に大きな足跡を残した。

三言両語

09年の中国GDP成長率は8・7%と発表された。8%成長を至上命令としていたので、中国政府はホッとしたことだろ う。世界に先駆けて中国は基本的に金融危機を脱したと言える
▼経済が回復基調に乗ったのは、積極的財政出動などで内需拡大に成功したことが主たる要因だが、輸出は長期低迷が続いてい た。ところが昨年11月頃から変化が現れ、12月から対前年同月比プラスに転じた。今年2月は46%増になった
▼中国経済の回復は、世界経済に好影響を与えている。例えば日本だが、金融危機でどん底まで落ち込んだ鉄鋼の輸出は、今年 1月は対前年同月比72%増と月間最高を記録した。中国を中心としたアジアの需要が急速に回復したからだ。今回の世界金融危機を通じ、中国の存在感は不動 のものとなった
▼とは言え中国は決して万々歳の状況にはない。先頃開かれた全人代で、温家宝首相は多くの問題点に言及した。格差、環境、 産業構造、腐敗、高齢化、失業、都市の不動産バブル、福祉、教育など、問題は山積だ
▼09年第4四半期の成長は10.7%、この勢いは継続しているが、温首相は今年の目標を低めの8%に設定した。中国の発 展はバランス重視の、量から質の時代に入る

万博準備が進む上海で  囲碁を通じて日中交流   東京都囲碁愛好者訪中団
都日中は、1月22日から25日まで「東京都囲碁愛好者訪中団」(団長・中野修常務理事)12名を派遣した。選手は四段 から1級までの9名。
囲碁愛好者の訪中は、2004年から隔年で4回目となった。過去3回は、北京市を訪問したが、今回は5月から万博が開催 される上海市である。
空港から豫園に向かうバスの車窓から見る風景は、ここが中国であることを忘れさせるほど高層ビルが林立し、高速道路網が 整備され、一大商業都市として活気づいていた。万博会場へのアクセスとしての地下鉄工事などで、なお一層慌ただしさが感じられた。
初日は、豫園や上海博物館等を巡り、夜は、上海雑技団の手に汗を握る見事な演技を堪能した。2日目は、杭州へ新幹線で日 帰り観光。西湖遊覧の眺望は、墨絵そのものだった。
第3日目は、待ちに待った囲碁交流である。日本で活躍していたプロ棋士の翁子瑜氏から、前夜、中国ルールを解説していた だき、夜中まで特訓。それが吉と出るか凶と出るか、寝不足の目をこすりながらの対局となった。
対局は中国ルールで、段級位に関係なくオール互戦、込は7目半、持ち時間は一人40分で、2局の対戦。とにかく中国選手 は、柔らかい打ち回しで時に強手を打ってくる。局後の感想で審判員が、「ここでは1間に飛ぶと、呉清源が藤沢秀行と打った局面と同じになる」と解説してい た。恐るべしこの探究心。
対局の後、昼食をしながらの交流懇親会は、上海市人民対外友好協会の馬理事と訪中団秘書長で都日中の尾崎理事が司会進 行。上海の王加新常務理事と中野団長がそれぞれ「友好第一、囲碁を通して日中の友好が図られた」との挨拶を交わし、記念品の交換を行った。対局者が次々 立って、お互いの健闘を称え合い終始和やかなうちに交流会を終えた。勝敗は審判員から、上海10勝、訪中団8勝と報告された。
午後は、建設中の万博会場を視察した。とにかく濃密な訪中であった。 
(田 中)
◆ めでたし、めでたし    うちのカミ讃   no、96

昨年の長男に引き続き今年は二男の高校入試である。二男は意欲的に自分の入りたい公立高校の学校紹介に出かけて行った。 その数、5、6校。私が頼まれて替わりに見に行った学校もあれば、カミさんと一緒に出かけて行った学校もある。中学の内申書に見合うように迷いに迷って やっと受験校を決めた。試験は前期選抜と後期選抜。前期は内申書審査と面接、後期は学力試験のみ。それぞれ定員の半数ずつを採る。内申書では学業の成績ば かりでなく、課外活動の部活の活動状態、生徒会活動なども加味される。二男は柔道部部長、柔道初段、県大会出場と少々内申書の点を稼いだ。  
さて、二男は自宅で遊び半分に私と面接の練習をして本番の面接に向かった。面接官とどんな話をしたのかと聞くと、「テレ ビで国会中継を見たら、政治資金の議論ばかりで肝心の予算案の議論を少しもしない、おかしいと思いました」なんて言ったという。カミさんと顔を見合わせて 「よく言うよ、いつもテレビでお笑い番組ばかり見てケラケラ笑っているくせに」と言い合った。「そんなかっこいいこと言うと落とされるぞ」と私はおどし た。県立高校の教員をしていて面接官の経験もある義妹が言うのである。「兄さん大丈夫ですよ、皆んな一生懸命自分を良く見せようとして言うのだから。面接 官は充分わかっていますから」と。落ちたら後期の学力試験に頑張らなくてはと、夜遅くまで近くの図書館で勉強していた。親の懸念をよそに一発で合格してく れた。カミさんとともにホッと胸を撫で下ろしたのである。そして合格を祝うかのように幾日もたたないうちにめでたい旧正月、春節がやって来た。        
日本は工業立国として遠く農の世界から離れ、旧暦、中国でいえば農暦の世界から遠ざかってしまった。農暦というぐらいだ から、農業に一番適っている暦なのである。中国は農業立国であり、春節が本当の正月である。「春節」―いい言葉である。私にとってはただの平日に過ぎない が、カミさんにとってはやはり特別な日なのである。協会の活動をしていると、あちこちから「春節を祝う会」の誘いがかかる。カミさんが楽しみにしている北 区日中の「春節餃子パ―ティ―」では朝早くから餃子作りにいそしむ。毎年参加者が増え、ことしは二千個もの餃子を作ったという。
我が家でもカミさんは例年通り大晦日に餃子を作り出した。しかし、夜は中国語の講師として出かけてしまい、子供もそれぞ れ用があって、勝手に餃子を食べて、出て行ってしまった。今年は中国のような大晦日の一家団欒の風景はなかった。
そんなカミさんを見ていて、日本に「春節」を祝う習慣がないのを寂しく思うのである。 (滝)    

上海万博参観団

日程 6月5日(土)~6月8日(火) 訪問都市 上海   費用 12万8千円  募集人員 30名
都日中では、中国で初めて開催される上海万博の成功を願い、その雰囲気を共有する参観団を派遣します。万博参観に加え、 上海市人民対外友好協会の歓迎宴で旧交を温めるとともに、レトロとモダンの輻輳する市内を見学いたします。お問合せは都日中へ。

日中女性新春の集い

女性委員会主催「2010年日中女性新春の集い」は、1月23日午後、新宿区新大久保の韓国伝統料理「韓」サランで開か れ、45名が参加、来賓として中国大使館友好交流部から杜暁曦アタッシェが出席した。
会には北京市婦女連の団が来日を予定していたが、総括大会のため急遽延期となり、渡辺道代女性委員長が、婦女連から届い たお詫びと「両国首都の女性間の頻繁な交流が友情の花を美しく咲かせている」とのメッセージを紹介した。
歓談の途中、内モンゴル出身で日本語を勉強中の金満達さん(18歳)が馬頭琴を披露、14歳で全国少年芸術コンクール銀 賞を受賞した腕前に盛んな拍手がおくられた。恒例の委員持ち寄り品ミニバザーも盛況で、楽しい会となった。

大田区中国帰国者等支援事業

都日中は、大田区中国帰国者等地域支援事業の一環として、1月から4回の予定で茶道教室を開催している。講師の國枝先生が お茶に関する話をした後、お手前をしながらお菓子とお茶のいただき方を教え、道具について名前や使い方を説明した。参加者の一人は、旧正月に家族の前で披 露したいと、「釜の代わりに鍋を使ってもよいか」など熱心に質問していた。
◆第3回講演と音楽の集い「遙かなる絆」
日時 3月29日(月)午後2時(開場1時半)
場所 大田区民ホール・アプリコ(JR蒲田駅徒歩3分)
講師 城戸久枝氏
NHK放映のノンフィクションドラマ「遥かなる絆」原作者・城戸久枝さんを迎えてインタビュー方式で行う。
第二部はメロディーポケットによる音楽。入場無料


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