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7/3 加藤嘉一氏講演会「だから、今、中国」  活動リポート

 

東京都・北京市友好都市 提携35周年記念
「だから、今、中国」加藤嘉一講演会に若者多数=300名余

 

2014年7月3日、科学技術振興機構(JST)一階ホールにおいて同機構中国総合研究交流センターと共催で加藤嘉一講演会が開かれた。申込みをストップするほどの好評を博し、雨模様の天気にもかかわらず参加者は300名を超えた。特に、10代、20代の若者の参加が多く近年にない盛り上がりを見せた。

司会は、記念事業委員会の伊藤洋平氏(青年委員会)。冒頭、主催者を代表して、宇都宮徳一郎会長が「先輩の方々が築いてこられた草の根交流の原点を忘れず、友好交流によって相互理解を深めて行く。本日は皆さんの熱意を感じ嬉しく思う」と挨拶された。

続いて、中村佑氏(青年委員会)が東京都日中友好協会の活動紹介をパワーポイントで行った。東京都日中をアピールする取り組みは、新鮮さがあり好感を得た。

 加藤嘉一氏は、主催者から要望された「中国語の学習方法」「外から見た日本人コミュ二ティ、日本人との付き合い方」「日中友好のためにできること」の3点について講演した。加藤氏の言葉は、リズミカルで機敏、機知に富んだ柔軟な発想に、参加者はすっかり引き込まれてしまった。

一つは、日本人が中国語を学ぶには、漢字がネックだ。欧米人から見る漢字は絵でしかなく何の意味もない。しかし、日本人は漢字を見ると意味が分かってしまい、音を音として入らないから一歩遅れる。中国語を学ぶ第一歩は、ひたすらラジオを聴き、音を音として認識することだと話す。中国を知るには、中国語を学び、中国語を使って付き合う必要があると述べた。

二つは、米国人と中国人がコミュ二ケーションできているのは、お互いに期待値が高くないからだが、日本人は「こうあるべき」と言う期待値が高い。日本人が日中友好のために必要なことは、期待値を下げることだと勧める。

三つは、今、中国で一番困っているのは中産階級であり、彼らの不安や不満を受け止めアプローチしていく必要がある。介護、住宅、安心して飲める水、食、サービスなど中国が安定的に発展していくために、日本企業はビジネスチャンスとして落とし込み、政治はそれを邪魔しないで後押しすることが必要だと述べた。

最後に、東南アジア諸国に対して、あらゆる多くの問題を日中両国が共同で、適材適所でアプローチすることを日中友好の夢として望んでいると締めくくった。

質疑応答は時間の都合により8名までの発言。「日中と米国の関係」「日中トップは何を考えているのか」「これから留学する。日中関係を良くするには何をしたらよいか」「書店にネガティブな本が多いがどう思うか」などなど。まだまだ多くの挙手がされていた。 

 閉会の挨拶は、JSTの倉澤治雄副センター長が参加者へのお礼と「さくらサイエンスプラン」の紹介を行った。

講演会終了後は、加藤氏の周りに列ができ名刺交換や写真撮影が行われていた。その後の青年委員会の呼びかけによる懇親会は十数名が集まり、青年委員会の活動論議で盛り上がった。(中野修)

青年委員会のお二人から感想文が寄せられた。

 

【加藤嘉一氏講演会を企画して】

伊藤洋平

東京都日中友好協会に入ったのは、今年の11月でした。その前に日中友好協会の奨学金で北京の中国政法大学へ1年間留学をしていて、何か恩返しができないかと思って活動をすることにしました。

 はじめはどう活動して良いのかわからずにいたのですが、たまたま今年が北京・東京友好都市提携35周年記念ということで、そのための事業を考える委員会に出席することになりました。その委員会活動の一つに講演会の実施の項目があり、そこで提案させていただいたのが加藤嘉一さんの講演会でした。

 いろいろな議論がありましたが、開催することとなりました。どのぐらいの人が来てくれるのか心配がありましたが、募集を開始してみるとすぐにたくさんの方の応募があり、定員300人を超す方にお申込みいただけました。当日は司会も担当させていただくことになり、なかなかない良い機会となりました。

 東京都日中友好協会に入って感じるのは、入ったばかりの人にもいろいろやらせてもらえる大きさがあるなということです。こういう活動は長くいる人が顔を利かせていて、後から入った人は下働きからのようなイメージがありましたが、多くの提案を聞いていただき、役割を任せてもらえ、非常にうれしく思いました。日中関係でやりたいことがある方にはお勧めです。

 

【加藤嘉一講演会と私達の初土俵】

中村 佑

会場に到着すると、事前に知らされていた通り、参加者が会場を埋めていた。特に若者の参加の多さが目立った。

 加藤氏には、「中国語の学習方法」、「外から見た日本人コミュニティ、日本人との付き合い方」及び「日中友好のためにできること」の3点について講演していただいた。1点目に関しては、相手の言語を必死に学び、それを相手に伝えていくことこそ持続可能な日中の友好関係に繋がること、2点目に関しては、日本人には一つの解を求めたがる「空気」が存在するものの、一つの解で表せないほど中国は多様であること、そして3点目は、日本の中国への貢献という観点において、高齢化、住宅問題等に直面する中国の中産階級に注目すべきこと等が紹介された。

 本講演会後の私の心を占めたのは、共感、発見、そして明るさだった。特に明るさについて触れたい。私はこれまで日中関係の講演会に多数参加してきた。それら講演会多くは、日中友好の発展を唱える一方で、展望がなく暗さが残った。しかし本講演会には明るさがあった。その要因は、語学の学習方法を始め各人が今すぐできることを話して頂いたこと、また、中国の中産階級への貢献を始め日中関係の発展に向けた道筋を示して頂いたことにあろう。中国と更に積極的に関わりたい私の背中を押してくれた講演であった。

 ところで本講演会は、都日中の若手で立ち上げた青年委員会の最初の活動の場であった。しめこみから土俵まで、先輩方の助力あっての初土俵であり、相撲中も周囲をヒヤヒヤさせたが、本人達は満面の笑みで花道を引き上げた。

私達の無鉄砲な熱意に応えてくださった先輩方、そして日中の友好関係に貢献したい私達の気持ちに応えてくださった加藤氏に感謝したい。

 

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