東京都日中友好協会の会員の皆さん。今年は「日中共同声明」によって両
国の国交が正常化して、満40年という記念すべき年にあたります。 そのと
きより更に41年遡って、日本は1931年9月18日に当時の関東軍が柳条湖で
起した謀略事件を契機とし、1937年7月7日の盧溝橋事件で日中が全面戦争
に突入したという歴史があります。
これらの過ちを日本は再び繰り返すまいとの誓いのもとに、日中両国政府の
代表がお互いに「アジア・太平洋地域で覇権を求めず、すべての紛争を平和
的手段により解決し、武力又は武力による威嚇に訴えないことを約束した」
ということ、このことが日中国交正常化の核心であることを、改めて確認
したいと思います。
今日、尖閣諸島(中国名釣魚島)の領有をめぐって日中関係がギクシャク
していますが、私たち東京都日中友好協会としては、一衣帯水の両国の友好
関係を子々孫々にいたるまでゆるぎないものとするために、今こそ草の根の
立場で日中友好に努力していくときではないでしょうか。
東京都日中友好協会の会員の皆さんのあらためての団結とご協力を、
呼びかけたいと思います。
N P O 法人東京都日本中国友好協会
会長 宇都宮徳一郎