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43%vol 茅台酒品鑑会 ~一夜茅台、尊酌之夜~

イベント概要

・日時:2025年8月22日 午後7時~
・場所:グランドハイアット東京 6F 中国料理チャイナルーム
・主催:日和商事様

  • 本イベント「43%vol 茅台酒品鑑会」は、2025年8月22日にグランドハイアット東京の中国料理チャイナルームにて開催されたものです。約15名と限られた席数の中、日和商事からご招待いただき、 日中友好協会から青年委員会を代表して1名参加させていただきました。今回紹介された茅台は、従来の53%に比べアルコール度数を抑えた43%で日本人の口に合うというご紹介をいただき、コース料理にあわせて試飲を行いました。
  • 今回の試飲会では、白酒を囲んで自然と様々な話題が生まれ、白酒ならではの温かく豊かな空間 が形づくられました。実際に乾杯を行い、料理と合わせることで、油を使った中国料理と白酒が驚くほどよく調和することも体感できました。香り高く甘みを感じさせながらも、後味にはしっかりとした切 れ味があり、食事全体を引き立てる絶妙なバランスに深い印象を受けました。
  • 日中友好協会(東京都青年委員会・東京都ウェブ発信委員会)では、日中の相互理解、文化・経済 における民間交流活動を推進しています。引き続き、さまざまな活動を通して、中国文化の理解促進 に努めてまいります。

茅台とは(引用:貴州茅台酒特集| 日和商事

茅台酒は、中国貴州省北西部仁懐市茅台鎮でのみ生産されている伝統的な特産品です。中国で800年余りの歴史を有し、スコッチウィスキー、フランスのコニャックと並び、世界三大蒸留酒の一つと称されています。そのため大切な方への返礼の品や、国賓級のおもてなしなど公的な外交の場においても多く用いられています。香り高く、きめ細やかな上品さをあわせ持ち、濃厚かつ深い味わいのため、風味が心地よく舌に留まり、飲み干したグラスにも香りが残るほどです。

1915年に開催されたサンフランシスコ万国博覧会で金賞を受賞しました。建国以来多くの賞を受賞し、世界各地で販売され、世界の名酒そして祖国の光と称えられています。1972年に日中国交正常化式典の宴席で、時の田中角栄首相と周恩来総理が茅台酒で乾杯したことから、日本でも広く知られるようになりました。

茅台酒は伝統製法を守り中国貴州省茅台鎮でのみ製造されている、この上なく精妙な酒です。水質が良好な赤水河の水を主に使って作られています。赤水河の水は硬度も低く、微量元素が豊富で大変清らかです。微かに甘く溶性不純物を含まない水なので、蒸留した酒は特に甘口に仕上がります。茅台酒の酒蔵は、その赤水河上流に建っています。渓谷地帯に位置し、赤紫色を帯びた弱酸性の土壌や、冬は暖かく夏は涼しい上、雨風も少なく、また高温多湿の特殊な気候や千年に及ぶ醸造も手伝い、空気中にはお酒づくりに大切な微生物が豊富に含まれています。

原料は現地のトウモロコシ、小麦で高温曲を作り、また大曲の用量は原料より多くなります。大曲を多く使い、発酵期間を長くし、繰り返し発酵やサンプリングすることにより、茅台酒の独特な風味が生まれ、品質の良し悪しを左右します。仕込みを2回行い、9回蒸し、8回乾燥して大曲を加え(7回発酵する)、7回サンプリングをするので、生産サイクルは長いと1年にも及びます。出来上がった後、3年以上寝かせて調製・配合を行い、更に1年寝かせます。こうすることにより香りのハーモニーがより強調され、口当たりが柔らかくなります。最終的に箱詰めされて出荷されますが、全ての工程を終えるのに5年近くかかります。

茅台酒は中国酒の中でも最高の風味を有している貴重な酒類として分類される醤香型(茅香型)白酒の元祖です。その酒質は透明で、微かに黄色を帯びていて、香りが強く、飲む人を虜にします。にごりがなく透明で、深みのある味わいが特徴ですが、これは醤香や窖底香といった蔵の匂いに、コクのある旨さが溶け込んで作られたものです。アルコール度数は52〜54度と高めですが、中国白酒の中では比較的低い度数とされてきました。そのため喉を痛めることも頭が痛くなることもなく、疲労回復や精神安定の効能があるとも言われています。

茅台酒は長年にわたり、常に高い品質を保っています。全国品評会でも、茅台酒は「香りが強く、きめ細やかな上品な味で、濃厚かつ深い味わいなので、風味が舌に留まる」との総括を頂きました。その香り成分は110種類余りに及びます。グラスに入れて飲む前から良い香りがして、飲み干せば口いっぱいに香りが広がり、風味が舌に留まります。醸造過程で香料はいっさい加えていないのに、茅台酒の香りが弱まることはありません。繰り返し発酵させることにより自然に香りが生まれるためです。その最高品質と独特の風味から、他の白酒とは比べものにならないほど別格な存在です。

中国国内はもちろん、世界中で愛飲されており、貴州茅台は2017年に時価総額が世界最大のアルコール飲料メーカーとなりました。

茅台43%とは

近年の中国では、若年層を中心に「よりライトに楽しめるお酒」への関心が高まっています。従来の白酒はアルコール度数50度以上のものが主流でしたが、健康志向や多様な嗜好の広がりを背景に、低アルコールやフルーツ風味を加えたタイプが市場で存在感を増しています。また、白酒をベースにしたカクテルを楽しむ若者も増えており、飲み方も多様化しています。

こうした時代の変化に応じて誕生したのが、アルコール度数43%の茅台酒です。従来の「国酒」としての風格を保ちながらも、度数を抑えることで飲みやすさを追求し、より幅広い層に親しまれるよう設計されています。日本の食文化にも合いやすく、食事と合わせて楽しむ際にその真価を発揮する点が特徴です

今回のイベントについて

茅台の飲み方

  • 小さな杯で「乾杯」を繰り返しながら飲む

  • 料理と合わせ、香りの変化を楽しむ

提供された料理

  1. 前菜4種盛り合わせ(冷製クラゲの黒酢ドレッシング、四川式よだれ鶏、香港式蜜焼チャーシュー、ミル貝の香味正油和え)

  2. 点心師おすすめ点心盛り合わせ(蒸し餃子2種:ホタテと渡り蟹/エビ、XO醬大根餅)

  3. 鳩の団子とモリーユ茸・金華ハムの蒸しスープ

  4. 釜焼き北京ダック

  5. ロブスターのエビスープ煮込み

  6. 夏野菜と国産牛サーロインのトリュフ醬炒め

  7. コラーゲン鶏煮込みそば

  8. マンゴープリン

まとめ

今回の試飲会では、白酒を囲んで自然と様々な話題が生まれ、白酒ならではの温かく豊かな雰囲気が生まれました。実際に何度も乾杯を行い、料理と合わせることで、油を使った中国料理と白酒が驚くほどよく調和することも体感できました。香り高く、ほのかな甘みを感じさせながら、後味には切れ味があり、食事全体を引き立てる絶妙なバランスに深い印象を受けました。

日中友好協会としても、こうした体験を大切にしながら、今後も白酒文化をテーマとした活動を継続していきたいと考えています。6月に行った白酒イベントでは食事を伴わずに紹介したため、アルコール感が強めに伝わったかもしれませんが、今回のように料理との組み合わせを通じて紹介することで、より多くの方に受け入れられやすくなると感じました。

白酒は単なる飲み物ではなく、人と人を結び、会話を広げ、文化を共有する場を生み出す存在です。こうした文化交流を少しずつ積み重ねていくことが、日中の相互理解と未来の友好関係を育む礎になると信じています。今後もこうした活動を通じて、日中文化交流の一層の深化に努めてまいります。

最後に、このような貴重な機会をいただきました日和商事の皆様に、心より御礼申し上げます。

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