ベニラン インタビュー <ミニコラム 中国の今 Vol.3>
今回は、日本で歌手活動をされている中国出身の双子姉妹のBENYLANのインタビューをお届けします。彼女達は来日した当初、全く日本語が話せなかったそうですが、インタビューの中で話す日本語は、訛りがほとんど感じられないきれいな発音でした。
そんなBENYLANが日本に来ることになったきっかけ、現在の活動、そして将来について聞いてきました!
―いつ日本に来日されたのですか?またそのきっかけは?
BENYLAN:初めて日本に来たのは、2006年ですね。本格的に、日本を拠点に活動し始めたのは、2009年からで、主に歌手活動を中心に活動していました。
―今流暢な日本語をお話になられていますが、来日した時もすでにペラペラだったのですか。
BENYLAN:全然話せませんでした笑。何もわからなかったですね。ですから、一緒に歌手活動をしていた日本人のメンバーや近所のおばさま達に丁寧に手とり足とり教えていただきました。本当に感謝しています。
―よい出会いがあり何よりです。では、そもそもなぜ日本に興味を持たれたのですか?
BENYLAN:縁があったと感じています。特に幼い頃見ていたアニメの影響は大きいと思います。例えば、ドラえもん・クレヨンしんちゃん・ジブリの映画などです。
―実際に日本に来てみて、想像とは違っていたこと、困ったことはありましたか?
BENYLAN:非常に清潔できれいな印象を受けました。あと、レストランで常に冷たい水が出てくることに驚きました。夏ならわかるのですが、冬にも氷が入った冷たい水が出てきたときは、困りましたね。
電車内でも日本独特の経験をしました。こちらも息をするのをためらうほど、周りの乗車客の方々が静かでした。中国では、ありえません笑。携帯で電話しているし、大きな声で会話をしています。
―異なる国で生活を始めることは、大変なことも多いのですね。さて、現在はどのような活動をしているのですか?
BENYLAN:現在は、歌手活動や貿易関係のビジネスをしています。日本の化粧品は、中国での信頼度が非常に高く需要があるのです。
―日中のビジネス文化の違いを感じることはありますか?
BENYLAN:ありますね。中国では、スケジュールに割と余裕を持たせるのですが、日本は違います。スケジュールがかっちりされていて、多少やりづらさを感じることもあります。
―最後に将来の夢ややってみたいことを教えてください
BENYLAN:日中文化交流に関わりたいですね。政治的には衝突が続いていますが、民間レベルできることがあれば、日中友好イベントに積極的に関わっていきたいですね。
―それでは、是非私たちの企画するイベントに参加してください!笑
BENYLAN:是非お願いしいます笑。
【編集後記】
インタビューは、笑いの絶えない和やかな雰囲気の中で進められましたました。しかし、彼女達の言葉の節々に異国での生活の苦労が滲み出ていました。そうした苦労にも負けず、二人姉妹で手を携えてお互い支え合ってきた強い絆を感じました。
【山崎将大(北京2012年~2013年)】