5/18 中国問題を読み解く 5月講座 ご報告

 2016年5月18日工学院大学孔子学院と都日中共同講座は「若い翻訳者が触れてみた中国」というテーマでおこなった。講師は重松なほさん「中国人の価値観」(翻訳)、町田晶さん「悩まない心をつくる人生講義」(翻訳)2人のトークショーでした。

 重松さんは子供のころに親の仕事の関係で中国に住んでいた。翻訳の中で生存・政治・経済・文化・社会の中国と日本の価値観の違いについての話だった。特に生存の中では現在は「生存」は自分で勝ち取っていくものということが一般的だが、かつては「義」というものが重要視され「死ねと言われれば死ぬ」という価値観が支配していた。いわゆる忠誠心が強かった。これは日本の「武士道」に似ている。中国は国が広いので国家間の比較は難しいが、地域の比較はしやすい。とくに長江を隔てて北と南では文化も言葉も違う。中国人の場合は郷土愛が強く文化や言葉などかなり違っている。現在は徐々にそうしたものがなくなってきている。

 町田さんは「作者は中国人でありながらアメリカで教鞭をとっていた」その内容が中心になっている。「無為無不為」という言葉がある。「無為」とは何もしないということでありそのことが繁栄した時もある。「無不為」とはやらなければならないことをしなかったから滅びた時もある。タオイズムというものがあり、これは「道家・道教」の思想である。道家は老子荘子の思想であり、道教は民間の思想であり宗教的な考え方である。孔子は山登りなどでは足元をよく見て登ろう。荘子は楽しみながら登ろうというでありどちらかに決めるものではないだろう。「上善如水」という言葉があるが、水は最高のものであり、石や岩があれば避けて通り、きれいな所には様々な生き物が住む。水は柔軟性を持っているこうした生き方もある。

 

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20160518_chugokuYomitoku_5gatu_shigematsu_san講師 重松なほさん
20160518_chugokuYomitoku_5gatu_machida_san講師 町田晶さん
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