7/20 中国問題を読み解く 7月講座 ご報告

 2016年7月20日の「中国読み解く」講座は、朱暁雲氏でした。氏は上海の長江の中洲である崇明島の環境問題の内容でした。崇明島は上海市の4分の1を占める面積で自然保護区に指定しその具体的な取り組みの説明で、崇明島公園開発プリジェクトは環境プロジェクトとも呼ばれている。

 長江の海側の湿地帯一帯を国営開発に任せてあり、今後国際的なモデル地区として渡り鳥を人間に干渉されないようにしていく。そのためにティーハウスを建設し、観光誘致もしていくが、自然を守りながら養殖なども行い農民の生活安定と環境保護をどのようにしていくか。モデル地区として世界に発信していくというプロジェクトにしていく。

 一方、川上一帯は生態観光開発として民間が行う。低炭素系社会建設のモデル地域としていく。観光客も呼び込むが、生態系を維持しながら住民による地産地消を基本としながら観光客による収入を得て住民生活を安定するモデルケースとしていく。無計画な開発は行わない。

 崇明島はアジア最大の渡り鳥の生息地でもあり、日本からの渡り鳥も多い。こうした自然豊な地域を守ることは、中国の抱える環境問題と深く関係しており、地球温暖化問題とも深く関わっている。世界が注目する環境プロジェクトでもある。

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