それはウソ!あなたの中国イメージは間違ってる!
<ミニコラム 中国の今 Vol.7>
中国にどんなイメージをお持ちでしょうか?卓球が上手、大気汚染が心配など、いろいろなイメージがあると思います。今回は、留学経験から知った(留学前は知らなかった!)ことを3つ紹介します。
1.チャイナドレスは中国の“和服”ではない!
中国の伝統衣装は、シルクのロングドレスにスリットの入ったあのセクシーな服だと思っていませんか?本当は、56の民族のうちの満族の伝統衣装です。中国人の9割を占める漢族には、漢服という伝統衣装があります。日本で例えるなら、和服よりも沖縄の紅型衣装が海外で有名といったところでしょうか。
2.ギョーザは焼かない!天津飯・天津甘栗は存在しない!紹興酒はマイナー!
鉄板で焼かれジューッという油の音・・・、日本でよく見るギョーザは焼きギョーザです。しかし、本場・中国では、蒸し餃子が大半です。セイロごとテーブルに運ばれ、お酢をつけて食べます。そして、天津飯と天津甘栗は中国にありません。天津まで行きましたが、日本人も商売上手だと知りました。最後は、紹興酒。中国の食卓で親しまれていると想像していませんか?これもチャイナドレスと似ていて、実は中国の紹興市という地域の伝統酒で、中国人みんなが口にしたことがあるお酒ではないんです!
3.金持ちで英語ペラペラ、買い物好き?
高い経済成長率を誇り、GDPがアメリカに次いで世界第2位の中国は、教育大国としても有名です。そして、彼らが日本に旅行に来ると大陸パワー全開で買い物をします。これらは事実ですが、この「金持ちで英語ペラペラ、買い物好き」は中国の13億人の中の1割にも満たない少数派です。もし、日中友好や反日感情に興味があるなら、彼らではなく外国人を見たことがない・英語とロシア語の違いが聞いてわからないような人に会うべきです。そんな人たちの日本観、世界観、中国観はとっても勉強になります。中国理解はここからです!
【滝口賀子 浙江 2010年9月~2011年7月】