2015年7月12日(日)10時より渋谷区リフレッシュ氷川において、渋谷区日中友好協会の2015年度定期総会を実施。長谷部健渋谷区長、木村正義区議会議長、丸山高司日中議員連盟会長、大津ひろ子都議会議員などの来賓と多数の会員が参加。
2014年度の活動経過と決算、2015年度の活動目標と予算を承認、役員の改選も行われ、このたび副会長に就任された卓球元世界チャンピオンの栗本キミ代さんからは、1961年に北京で実施された第26回世界卓球選手権大会以降の周恩来首相との関係についての次のような話があった。
当時、日本の卓球は世界一で、北京で実施された世界大会では観客からの声援はほとんどない状況だった。しかし準決勝でハンガリーの選手とあたった際に、はじめの1ゲーム目は勝ったが、2ゲーム目は負けてしまった。そのころから観客の中から栗本さんにも拍手が出るようになったという。
結局そのまま3ゲーム目も負けてしまい準決勝敗退となったが、試合終了後に相手のところへ行って挨拶をしたところ、1万5千人の観客から拍手をもらえた。その様子を周恩来総理が見ていたようで、帰国前の送別会の際には、「栗本さんは中国人民に深い印象を残した。準決勝で負けたが、あなたが一番です」と言われた。その後も周総理に中国へ招かれるなど私生活の面での交流が続いたということだった。
午前中に総会が終わり、午後1時30分から「講演と映画のつどい」があり、60名ほどの参加があった。講演は、工学院大学孔子学院の西園寺一晃学院長で、日中関係の歴史的背景と今後の展望についての話だった。映画は、金魚池という北京市の再開発とそこの住民の物語だった。
松岡定俊会長 |
|
長谷川健区長 |
木村正義議長 |
丸山高司議連会長 |
大津ひろ子都議会議員 |