『青年委員会BLOG』No.27 中国大ヒット映画「薬の神じゃない!」鑑賞感想 (原題:我不是药神)

(出典:我不是药神官方网站)

 

中国での興行収入は何と30億元(約500億円)を超えている大ヒット映画です。

昨年10月より日本で上映しています。上映情報は最後で掲載していますので、是非チェックしてください!

 

本作は、2014年中国で実際に起きたニセ薬事件を題材にしており、この事件をきっかけに中国の医薬業界が大きく変革されました。

人の尊厳、金銭の価値観、友情、法とは何かなど、色々考えさせられる映画でした。加えて、主人公を出演する徐峥という俳優はユーモアの芸風でお笑いの部分も多かったです。実に素晴らしい映画です。

2002年という中国の公的医療体制がまだきちんと整備されていない時代を背景にしたノンフィクション映画です。主人公程勇(チェン ヨン)はインドの香油などを販売している男です。ある日、一人の白血病患者が店にやってきて、インドから白血病を治療するジェネリック薬を買ってくれないかと頼まれました。それは中国国内で販売されている欧米製正規品は高すぎで、そのために家を売却したり、大きいな借金を抱えたり、高価な薬を買えなくて自殺などの悲劇は起こっていました。インド製のジェネリック薬は安価で薬効が正規品と同等です。ただ、当時の中国はジェネリック薬を販売するのが違法だし、購入ルートもなかったです。チェンは最初迷ったが金儲けのために、インドのジェネリック薬メーカーに行って、代理権を貰えるように説得し、100個を1ヶ月以内で完売することを条件に、薬を売ってもらいました。その薬は中国法律上で輸入できないので、船で密輸しました。

最初は怪しいと思われているので誰も買わなかったが、ある子どもの患者の母と出会って、一気に売れるようになりました。省内だけでなく、全国からも購入依頼が殺到していました。沢山の患者はジェネリック薬で生活に希望を持てるようになりました。チェンも沢山の患者の命を救ったので「薬の神様」と呼ばれました。

ところが、中国で正規品を販売している欧米メーカーが、インド製ジェネリック薬は中国で販売されていることを知り、中国公安へ偽薬撲滅の依頼をしました。

中国公安の捜査と悪徳同業者の威嚇により、チェンはやむを得ずジェネリック薬の代理販売権を悪徳同業者に譲りました。数年後、ジェネリック薬販売者は通報されたため、ジェネリック薬の販売が中止になってしまいました。安価なジェネリック薬が買えなくなり、患者は再び悲劇に陥りました。チェンは白血病患者の友人の自殺に衝撃を受けて、赤字でジェネリック薬の販売を再開しました。しかし、チェンはジェネリック薬を販売していることがばれてしまい、逮捕されました。中国政府はこの案件に高度重視し、チェンは患者の為に違法したと判断され、減刑になりました。この案件をきっかけに、中国の医療体制に改革を行いました。正規薬は医療保険範囲内になり、インド製ジェネリック薬の販売も合法になりました。

 

感動シーン

チェンが警察に逮捕されて、パトロールカーに乗せられた時、大勢の白血病患者がチェンを見送りに来ました。チェンへ敬意を表すために、普段ずっとマスクを着用する白血病患者達がマスクを外しました。チェンをその風景に感動されて号泣しました。

(出典:我不是药神官方网站)

心打たれるセリフ①

「あの薬は偽物なのか、本物なのか私たちは一番知っている。あの薬は500元で販売しているので、卸業者は全然儲からない。どの家族にも病人がいる、君は一生病気にならないことは保証できるの?卸業者を捕まえたら、私達は死を待つしかない。死にたくない、生きていきたい、だめですか?」

(出典:我不是药神官方网站)

心打たれるセリフ②

「世の中、治れない病気は一つしかない。それは貧乏という病気」

心打たれるセリフ③

「法律は人情より大きい場合は良くある」

 

 法律とは何なのか、中国の社会問題(医療体制、貧困問題)と色々考えさせられます。

 この映画を通して、中国産映画のクォリティーはますます高まっていることと、民主化において中国の社会は進歩していることが言えるでしょう。

また、中国社会、中国人を理解するいいきっかけにもなるので、是非劇場へ鑑賞してみてください!

 

映画上映情報

オフィシャルサイト: http://kusurikami.com/

映画館:       キネカ大森

上映スケジュール:  2021年3月19日(金)~25日(木)

 

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