鋳剣の故郷、浙江省龍泉市に伝わる「龍泉宝剣」

大家好!
青年委員会広報のまるこです。

今回は、僕が以前中国に住んでいた時に行ったことがある龍泉市についてお話しさせて頂きます!

龍泉市は、聞いたことがある人は少ないと思います!

いや、中国人でも知ってる人は少ないです!

龍泉市は、浙江省西南部に位置し、「鋳剣の祖と言われる欧冶子(おうやし)が炉を開いた」とされている町だそうです。

今回紹介するのは、ここの町の伝統産業でもある「龍泉宝剣」です。

青磁の故郷として日本でも古くから知られ、この地を舞台にした様々な伝承・7 7 伝説は各地に残っています。

春秋時代(紀元前770年~紀元前403年)に、鉄の剣(兵器)を作り出す技術が、現在の浙江省である越の国にはあり、そ の伝統を様々な形で継承してきた職人たちが、今現在も剣を作り続けています。

今では材料を溶かして固める鋳造ではなく、叩いて鍛える鍛造として一部機械の力を使い、分 業化をしながらもこの伝統は受け継がれ、時代に合わせて文化を守り続けているらしいです。

龍泉宝剣と聞いた時、とっさに何の事かわからない方もいらっしゃるかと思うが、七星剣と聞いたらどうであろう。聖 徳太子の逸話の中にも出てくる剣です!

龍泉市にある龍泉宝剣の工場までは、浙江省の省都である杭州市から車で約5時間。

近くには、紹興酒で有名な紹興市、温泉で有名な武義県もあります!

龍泉宝剣の制作方法は、素材になる鉄の切り出しから行う。工場から運ばれてきた鉄の角材を、作る剣の長さに応じて切り分け、それを職人たちに配り、彼らはそれを炉に入れ真っ赤になるまで加熱する。

真っ赤になった鉄を炉から出し、機械式ハンマーで叩き伸ばし、重ねる事を繰り返して剣の形にしていきます。

この工程によりスラグ(不純物)を取り除き、純度の高い鋼にしていく、これを鍛造と言う。

このファクトリーで剣の形になった素材はまた別の工房に運ばれ、そこでもう一度炉に入れ、今 度は職人の腕でハンマーを振い、仕上がった剣を焼き入れした後、水研ぎで丁寧に表面を整え、刃付けがされる。

出来上がった刃に合わせて拵えを作り、龍泉宝剣は完成する。日本刀も美しいが、龍泉宝剣もまた美しい。

残念ながら日本では剣を所有する事は認められていないですが、ここに来れば本物の剣を見る事ができる。

もちろん販売もしているので、持つ事もできるし、鞘 から剣を抜く事もできます。

ただ注意が必要なのは、本物の龍泉宝剣はすごく重いです!僕が見た一番大きな龍泉宝剣で、約3~4kgあります。

鞘から剣を抜くだけでもとても大変です。太古の武人達はこんなモノを振り回して戦っていたのかと思うと、その偉大さを感じずにはいられないでしょう!。

これが、今の時代でも龍泉宝剣が求められ続けている大きな理由でもあるし、龍泉宝剣は観賞用や贈答用として、ご高齢の方だけではなく、若い世代からもとても人気のある逸品です!

そしてここ龍泉は、美人も多いのでおすすめの観光地です!

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