2021年6月13日中国語を専門に学ぶ大学生トークセッションをオンラインにて実施しました。
トークセッションは青山学院大学4年生の南愛莉さんの司会進行により軽快に進められました。
大学・中国語専攻を選んだ理由
東京外国語大学の齋藤愛莉さんは、志望大学の選択の際に、中国語を学べることの他に、日本語教育に関心があり、その両方を学べるという点から決めたというお話がありました。
中国語を選んだのは、中国語を話す人口が多いだけでなく、日本にいる中国人の方々も多いことから話す機会が多いと考えたというのが理由だったということでした。
語学が好き。
中国語は独学では難しいと思った。
中には、センター試験の結果を考慮してといった話もありました。
ただ、みなさん、今では進学の選択を良かったと思っているようです。
北京語言大学東京校の萩谷佳恩さんは、中国人の友人に、北京語言大学は中国ではとても有名な大学だからとおすすめされたことがきっかけで進学を決めたというお話もありました。
発音に厳しいのは日本の大学?
東京外国語大学では入学当初の2か月は発音だけを学ぶそうです。
それまでは文法なども行わないということで、発音についてかなり厳しく指導をされるということでした。
東京外国語大学では、3年生以上になると中国語を選択しないということもあるようなのですが、大阪大学の星野泰代さんによると、大阪大学では学年が上がるごとに中国語の授業の数が増えているということでした。
上海大学東京校の一二三彩夏さんによると、上海大学東京校では、1年生のときは発音はあまり注意されず、2年生の時に標準語発音訓練という授業があるので、そこでしっかりと発音を学ぶのではということでした。
日本の大学では最初に発音をしっかりと学ぶのに対して、中国の大学では正確さよりも発するということを大切にしているのかもしれません。
このあたり、日本と中国の考え方の違いが明確に出ている気がします。
中国語のオススメの勉強法は?
大阪大学の星野さんは、ドラマやバラエティをよく見ているというお話でした。
そのメリットとしては、
- ネイティブの話すスピードに慣れることができること。
- ネイティブの話す人の語彙を学ぶことができること。
- モチベーションが高まる。
を挙げていました。モチベーション高まるという点では、ドラマ等に出演している人の話し方がカワイイなと思って、同じように話せるようになりたいといった想いが生まれるからというお話でした。
北京語言大学の萩谷さんは、アプリも活用しているということで、Hello Talkというものを使っているということでした。
東京外国語大学の斎藤さんは、タンデムというアプリを使っていたこともあるという話がありました。
勉強を続けるコツは?
4年間中国語を学び続けるとつらいなと思う時もあるようです。
大阪大学の星野さんは、発音にはスランプの時期があるということでした。
前の方がうまかったなと思う時期があって、その時には周りにも前の方がうまかったよねと指摘されることがあったようです。
こういったことが2~3回あったそうなのですが、その都度、中国人の友人の方に発音を聞いてもらったりして向上させていったそうです。
東京外国語大学の斎藤さんも入学したばかりで、中国語の楽しさを感じられていない時に発音を指定されて気持ち的につらかった時期があったということでした。
高校生の時から中国語を勉強してきた人たちと比較してしまうとよくないのではということでした。
中国語の魅力は?
異なる大学で学ぶ4人ですが、中国語に感じる魅力というのもそれぞれ異なるようです。
東京外国語大学の斎藤さんは、入学時は発音を注意されたりと必ずしも好きではなかったそうです。それが、実際に中国に行くなど、中国の人たちと交流をする中で好きになっていったということでした。中国のことを理解する手段としての魅力があるということでした。
大阪大学の星野さんは、中国語独特の音楽性があるということで、発音すること、聞くこと自体も楽しめるということでした。また、中国語を知るとより広い世界を学べる。その他の面白さとして、相声や快板など中国独特の芸術・伝統文化があるということでした。
上海大学の一二三さんは、漢字に魅力を感じるということ。また、中国語がきれいだなと感じるというお話がありました。中国語を話している女性がかわいいなと感じたりという、そのあたりに魅力を感じるということでした。
北京語言大学の萩谷さんからは、人口が多く、どの国にも中国語を話す人はいるので、中国語を話せればどこに行っても困らないといったところが魅力という話がありました。
終わりに
終了後のフリーディスカッションでは、みなさん中国ドラマは勉強する上でも、中国語学習のモチベーション維持の意味でも良く見ているということで、オススメのドラマなどで盛り上がりました。
中国のドラマに関するトークセッションも盛り上がりそうですね。