第23回東京都日中友好囲碁大会 報告

第23回東京都日中友好囲碁交流大会が2022年11月12日(土)日本棋院で開催された。本大会は、中国大使館の全面的なご支援ご協力のもと、囲碁を通じて日中の友好交流を広めていくことを目的とし、毎年開催されてきた。しかし今回は、コロナ禍のため2度の中止をへて23回目の開催となった。大会会場は、日本棋院1Fホールで行われた。東京近郊に在住する日中の愛棋家60名による3回戦の対抗戦で行われた。

第一部(司会:中野都日中常務副会長)主催者を代表して東京都日中友好協会齋藤文化交流委員長は「囲碁を通じて友好交流を深め楽しい一日を過ごして欲しい。中国チームが連勝していることから日本選手団には親睦とともに勝負にこだわって欲しい」との挨拶があった。来賓紹介に移り、大会審判長として翁子瑜(中国囲碁協会棋士六段)、李青海(中国囲碁協会棋士七段)が紹介された。

翁子瑜審判長

その後、大会ルール説明後、翁子瑜大会審判長(中国囲碁協会棋士六段)の対局開始の発声とともに、対局は和やかに始まった。3年ぶりの開催でもあり、選手の緊張と期待が会場全体を包んでいた。また、中国河北省との囲碁交流を行った長野県伊那北高校囲碁部顧問の浦野先生や参加選手のご子息鄭繕賢君が飛び入り参加するなど楽しいサプライズあった。さらに、女性選手が日本3名中国2名の5名の参加があり当大会最多となった。
  
対局の様子

優勝の行方は、5年連続の中国チームが優勝しており、日本側が中国の連勝を止められるかが注目されるところだった。今回は、日本チームも若手選手を上位に据え期待される中、真剣勝負が繰り広げられた。どの対局も内容の濃いすばらしいゲームが多く、きわどい接戦が繰り広げられた。展開は、中国側が1回戦を15勝13敗で制し、続く2回戦は逆に日本側15勝13敗と勝ち1勝1敗となり優勝の行方は、最終局にもつれ込みました。最終局の3回戦では、中国側が辛くも15勝13敗と勝利し中国チーム(43勝41敗)での優勝となった。戦いの流れは、一時日本チームにも来たが、中国チームの粘りが日本チームの勢いを止め接戦を制し中国チームの優勝となった。これで、中国チームの6連勝となった。
 
中国大使館政治部聶佳参事官             中国チーム代表者に中国大使館杯授与

会場内では、あちこちで互いの健闘を称え合う姿が見られ、選手同士の交流が深まった。大会を通し、日中両選手同士のすばらしいマナーにより気持ちのよい対局が行われた。

中国チーム三回戦全勝者

日本チーム三回戦全勝者

第二部(司会:中野都日中常務副会長)中国大使館聶佳参事官が「囲碁を通じた民間交流によって両国の友好を深めよう。」と挨拶した。

その後、今年新たな試みとして最優秀好局賞を創設され、王虓三段と赤池恵子四段の対局が李青海審判長により選ばれた。この対局を李青海審判長により大盤で解説され好評を博していた。次に、明立大会実行委員長より成績発表が行われ、43対41により中国側の勝利が伝えられ、聶佳参事官より中国チーム代表の谢裕龍主将へ中国大使館杯が授与された。引き続き中国側5名、日本側4名の全勝者に対し、都日中尾崎副会長から賞品が渡された。今大会の翁、李両審判長より大会の講評があり、「日本チームの健闘が光ったが、中国チームの粘りがそれを勝って今回の接戦を制した、  内容については、逆転の碁が多くどちらが勝ってもおかしくない勝負が多く熱戦であった」との評であった。

李青海審判長による大盤解説

最後に、都日中尾崎副会長より閉会の辞として「来年もまた会いましょう」の言葉で和やかに会を終えた。(責・明立)

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