第24回東京都日中友好囲碁大会 報告

第24回東京都日中友好囲碁大会 報告書

第24回東京都日中友好囲碁交流大会が2023年11月11日(土)日本棋院で開催された。本大会は、中国大使館の全面的なご支援ご協力のもと、日中の友好交流を、囲碁を通じて広めていくことを目的として開催されている。

大会会場は、日本棋院1Fホールで行われた。

東京近郊に在住する日中の愛棋家76名による3回戦の対抗戦で行われた。本大会が現在の対抗戦になってからの大会参加者数が一番多くなり大会の盛り上がりが期待されている。

第一部(司会:大和 綾巳 東京都日中友好協会アンバサダー)主催者側を代表して東京都日中友好協会齋藤文化交流委員長は「囲碁を通じて友好交流を深め楽しい一日を過ごして欲しい。中国チームが連勝していることから日本選手団には親睦とともに勝負にこだわって欲しい」との挨拶があった。来賓紹介に移り、大会審判長として翁子瑜(中国囲碁協会棋士六段)、李青海(中国囲碁協会棋士七段)が紹介された。

その後、大会ルール説明後、翁子瑜大会審判長(中国囲碁協会棋士六段)の対局開始の発声とともに、対局は和やかに始まった。大会最大の参加者となり広い会場一杯に碁盤が並び、静寂の中石音が多く響き渡った。選手の緊張と期待が会場全体を包み日中の対抗戦が始まった。

優勝の行方は、6年連続で中国チームが優勝しており、日本側が中国の連勝を止められるかが注目されるところだった。どの対局も内容の濃いすばらしいゲームが多く、きわどい接戦が繰り広げられた。展開は、中国側が1回戦を20勝15敗で制し、続く2回戦も中国側が23勝12敗と大きく勝ち越しほぼ勝利を手中にし、最終局の3回戦では、中国側が19勝16敗と勝利し中国チーム(62勝43敗)と大きく差を広げての優勝となった。これで、中国チームの7連覇となった。

会場内では、あちこちで互いの健闘を称え合う姿が見られ、選手同士の交流が深まった。大会を通し、日中両選手同士のすばらしいマナーにより気持ちのよい対局が行われた。

第二部(司会:大和 綾巳 東京都日中友好協会アンバサダー)  主賓挨拶として中国大使館聶佳参事官よりご祝辞をいただく予定だったが、残念ながら急な公務のため出席できず、「大会の成功を祈念します。」とのお言葉をいただいたと大和アンバサダーより報告があった。

その後、昨年より創設された最優秀好局賞を廖 八鳴六段と横川和夫六段の対局が李青海審判長により選ばれた。この対局を李青海審判長により大盤で解説され好評を博していた。次に、明立実行委員長より成績発表が行われ、62対43により中国側の勝利が伝えられ、齋藤文化交流委員長より中国チーム代表の芮迺健主将へ中国大使館杯が授与された。引き続き中国側12名日本側3名の全勝者に対し、中野常務副会長から賞品が渡された。今大会の審判長である翁六段、李七段より大会の講評があり、「日本チームの多くの方は、序盤は巧みだが、中国チームのヨミの鋭さに屈する対局が多かった。日本チームにはヨミの重要さを理解して欲しい。」とのアドバイスがあった。

今回、初めて司会を担当していただいた大和アンバサダーによりサプライズで歌が披露され参加者の喝采を浴びた。曲は、「ヒカルの碁」の主題歌で、中国語そして日本語で歌い、その澄んだ歌声が会場に響き渡り参加者の感動を呼びました。

最後に、中野常務副会長より閉会の辞として「来年は25周年記念大会として訪日団を予定する。また会いましょう」の言葉を最後に、和やかに会を終えた。

 

 

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