2024年5月11日に文京区シビックセンターにおいて、東京北京友好都市締結45周年記念日中友好都市青年訪中団の事前研修会を実施しました。
この度訪中する青年92人全員が出席する訪中への期待が現れる会となりました。
団長あいさつ
まず、会に先立ち、今回の訪中団の団長である当協会会長の宇都宮徳一郎より以下の通り、あいさつがありました。
昨年秋から北京市の人民対外友好協会と青年訪中団を実施しています。
今年度は昨年度よりも多く、100人近い方々に参加いただいています。
多くの方々にご応募いただき、日中関係は厳しいと言われていますが、百聞は一見に如かずということで中国はどうなのか、中国を感じていただきたいと考えています。
これからの将来の活動に役に立つこともあるかもしれません。
また、友好交流の意義を感じていただきたいとも考えています。
私自身はじめて中国に行ったのは大学生でした。
その頃の印象はその後も残るものとなっています。
体調管理には気をつけながら、この貴重な機会を活かして、実りの多いものにしていただきたいと思います。
私自身も4年ぶりの北京訪問となり、以前とどう変わっているのかを感じたいと考えています。
須山常務副会長 訪中にあたって
次に、常務副会長の須山加代子より訪中にあたっての心構えについて話がありました。
日本と中国は一衣帯水の隣国と言われています。
両側の関係が非常に深いことをいう。お互いに引っ越しができないお隣さん同士となります。
1972年に国交が正常化されました。
日本政府と中華人民共和国政府の共同声明が発表され、1978年に平和条約が締結された。第1条に両国間の平和友好関係を発展させるものを記載されています。
1998年、2008年にも両国間で文書が出され、4つの基本文書と言われています。
私がはじめて中国に行ったのは1987年、人民公社が解体され、改革開放が進んでいた時期になります。
その時に印象に残っていたエピソードがあります。
工程はすべて決まっていたのですが、日本側から要望を出して、自由行動ができることになりました。
ガイドさんは自由行動に対しては、非常に否定的で、禁止したいという想いがある中で、強引に自由行動をすることになったという経緯のものでした。
しかし、私たちが決められた時間通りに戻ったところ、あなたがたの言う自由であれば、良いと言っていました。
当時、中国では自由というのは良い意味の言葉とは思われていなかったようです。
そういった言葉ひとつをとっても、日本と中国では認識の差があるという時代でした。
この経験から、現地で実際の状況を見てみることは大切だと感じたものです。
私個人のパスポートの記録を見てみると、これまでで70回中国に行ったということがわかりました。
日中間の草の根交流を続けることが平和につながると考えています。
中国に対してネガティブな想いを持たれている方もいるかもしれませんが、今回は北京側からの招聘の事業なので安心して参加してもらいたいと考えています。
また、中国はどういう国なのか、どういう人たちなのか、自分の目でみて、感じてもらいたいと思います。
中国人の良いところ、問題だというところを冷静に観察して、理性的に判断してもらいたいです。
ぜひ日中友好の担い手として参加してもらい、実りあるものにしてください。
訪中にあたっての注意事項
その後、全国青年委員会委員長の小田玲実より訪中にあたっての注意事項について説明がありました。
- 本事業は北京市政府の受け入れであること
- 観光ではなく、交流事業であること
などを通して、日本代表青年としての意識が求められる旨の話がありました。
参加青年の目的と期待することについて
その後、各グループで自己紹介、参加の目的や期待することについて共有する場を設けました。
そして、各グループのリーダーから内容について発表がありました。
- 中国を自分の目で見てみたい。
- 同年代と増え合って、中国のイメージが正しいのかを確認したい。
- 中国で友だちを作りたい。さまざまな視点の違いを知って、多様性の理解を深めたい。
- 本場の文化を体験、経験したい。
- メディアを取り除いて、自分たちの目や耳で体験をして、何を思うのか、いろいろなことを考えていきたい。
- 日中友好の架け橋になりたい。
といった話が出ました。
5月26日から30日まで北京市を訪問予定です。
また、帰国後は事後報告会が6月22日(土)13:30~16:30が実施される予定です。