第25回日中友好囲碁大会 報告

1.実施日時・会場

日 時:2024年11月9日(土)13時~17時10分

会 場:日本棋院1階ホール(〒102-0076千代田区五番町7-2)

2.参加者

日本チーム:35名

中国チーム:27名

参加者合計:62名

審判長:李青海(中国棋院七段)
翁子瑜(中国棋院六段)

3.協力関係

①主 催:認定NPO法人東京都日中友好協会

②後 援:中国大使館

4.総 括

本大会は、中国大使館の全面的なご支援ご協力のもと、日中の友好交流を、囲碁を通じて広めていくことを目的として開催されている。
大会会場は、日本棋院1Fホールで行われた。東京近郊に在住する日中の愛棋家62名による3回戦の対抗戦で行われた。今回の大会に合わせ、中国の西安市・南京市・宝鶏市の3都市より訪日団が来日し、女性棋士1名を含む4名の選手が参加し活躍が期待された。
第一部(司会:大和 綾巳 東京都日中友好協会アンバサダー)主催者側を代表して東京都日中友好協会齋藤文化交流委員長は「囲碁を通じて友好交流を深め楽しい一日を過ごして欲しい。中国チームが連勝していることから日本選手団には親睦とともに勝負にこだわって欲しい」との挨拶があった。来賓紹介に移り、大会審判長として翁子瑜(中国囲碁協会棋士六段)、李青海(中国囲碁協会棋士七段)が紹介された。
その後、大会ルール説明後、翁子瑜大会審判長(中国囲碁協会棋士六段)の対局開始の発声とともに、対局は和やかに始まった。静まり返った会場に日中の選手の緊張した面持ちが並ぶ中、石音が多く響き渡った。選手の緊張と期待が会場全体を包み日中の対抗戦が始まった。
優勝の行方は、7年連続で中国チームが優勝しており、日本側が中国の連勝を止められるかが注目されるところだった。どの対局も内容の濃いすばらしいゲームが多く、きわどい接戦が繰り広げられた。展開は、日本側が1回戦を18勝9敗で制し、続く2回戦では中国側が14勝13敗と雪辱して勝敗は最終局に持ち込まれた。最終局の3回戦では、日本側が16勝11敗と勝利し日本チーム(47勝34敗)と中国チームの8連覇を阻止し日本チームの優勝となった。
会場内では、あちこちで互いの健闘を称え合う姿が見られ、選手同士の交流が深まった。大会を通し、日中両選手同士のすばらしいマナーにより気持ちのよい対局が行われた。

第二部(司会:大和 綾巳 東京都日中友好協会アンバサダー)主賓挨拶として中国大使館よりご祝辞をいただく予定だったが、残念ながら急な公務のため出席できなった。

訪日団選手の中から最優秀好局賞を李 钢毅七段が李青海審判長により選ばれた。この対局を李青海審判長により大盤で解説し好評を博していた。次に、明立実行委員長より成績発表が行われ、47対34により日本側の勝利が伝えられ、中野常務副会長より日本チーム代表の小澤 信弘主将へ中国大使館杯が授与された。引き続き中国側3名日本側10名の全勝者に対し、賞品が渡された。今大会の審判長である翁六段、李七段より大会の講評があり、「今回は、日本チームの若手の活躍により中国チームの連勝を止めることができた。プロの世界においても世界戦において一力棋聖が優勝するなど今年は日本が活躍している。日本チーム、中国チームともにこれからの活躍を期待している。」とのアドバイスがあった。
今回、司会を担当していただいた大和アンバサダーによりテレサテンさんの歌が披露され参加者の喝采を浴びた。中国語そして日本語で歌い、その澄んだ歌声が会場に響き渡り参加者の感動を呼びました。
最後に、尾崎副会長より閉会の辞として「今回は訪日団の方々を中国三都市から迎え素晴らしい大会となった。来年は、協会として囲碁の訪中団も検討したい。また来年も本大会でお会いましょう」の言葉を最後に、和やかに会を終えた。

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