3/17 中国問題を読み解く 3月講座 ご報告

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 2016年3月17日に工学院大学孔子学院との共同講座は「もう一人の『大地の子』和一水」というテーマでした。講師は康上賢淑先生(鹿児島国際大学准教授)で、残留孤児鬼塚健一郎氏の「和一水」という波乱に満ちた手記を翻訳し、その翻訳の中から見えてくる日中間の文化の違いでした。

 鬼塚さんは、小さいころ中国人の子供と遊び育ち「血は水よりも濃い」ということで、翻訳する中でその思いに涙した。ロンドンに留学したが、いつも聞かれるのは「あなたは日本人か、中国人か、韓国人か」ということだった。この3国は、多少文化の違いはあるが、古くから同一文化圏としてあるのではないか。この3国は友好的でなければならない。現在尖閣問題で日中間は緊張関係にあるが、2010年日中間の貿易取引を「円と元」とにした。ドルを外したことによって、アメリカは尖閣を日本の領土といった。ここから尖閣問題が表面に出てきたのではないか。アメリカは日中間の対立を助長するかのように見える。

 中華料理店に行くと箸をタテに於いてある。日本ではヨコに置く。箸は中国から始まった。唐の時代の文化が日本に根付き、明の時代の文化が中国や朝鮮半島に根付き、箸の置き方が違ってきた。扇子に文字を書くのは日本から始まった。遣唐使が中国の皇帝を訪問した時、唐語で自分を証明することができないので、予め扇子に文字を書いておき名刺代わりに扇子を見せたのが始まりである。現在、日本も中国のマスコミも、それぞれの素晴らしい良いところを報道するのでなく、悪いところを切り取って報道する。これが日中間の感情の対立となっている。両国民の素晴らしいところをお互いに見つけ交流をすることが大切ではないか。

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