中国大使館杯第20回東京都日中友好
囲碁大会を開催
第20回東京都日中友好囲碁交流大会が11月18日(土)日本棋院で開催された。本大会は、中国大使館の全面的なご支援ご協力のもと、囲碁を通じて日中の友好交流を広めていくことを目的として開催され、今回は第20回の開催ということで記念すべき節目の大会となった。
大会会場は、昨年に引き続き日本棋院1Fホールで行われた。
東京都日中友好協会による本年7月3日~10日に渡る四川省成都市への囲碁訪中団の相互交流として成都市より訪日団7名(選手4名)を迎えたほか、東京近郊に在住する日中の愛棋家56名による3回戦の対抗戦で行われた。
第一部、主催者側を代表して都日中齋藤文化交流委員長は「囲碁を通じて友好交流を深め楽しい一日を過ごして欲しい」と挨拶した。来賓紹介に移り、陳心弟成都市囲碁訪日団団長をはじめとした団員7名が紹介された。続いて、大会ルール説明の後、李青海特別顧問(中国囲碁協会棋士七段)、翁子瑜大会審判長(中国囲碁協会棋士六段)が紹介された。
その後、翁子瑜大会審判長(中国囲碁協会棋士六段)の対局開始の発声とともに、対局は和やかに始まった。2年連続の中国チームの優勝となっており、今年の結果がどうなるか双方にとって関心のひとつになっていた。若い人の多い中国チームに対し、ベテランの多い日本チームの中で、真剣勝負が繰り広げられた。どの対局も内容の濃いすばらしいゲームが多く、きわどい接戦が繰り広げられた。展開は、中国側が1回戦を18勝8敗で制し、続く2回戦も18勝8敗と優位に戦いを進めほぼ優勝を手中にし、最後の3回戦では、中国側21勝5敗となり中国チーム(57勝21敗)での優勝となった。戦いの流れは、成都市の訪日団のメンバーが圧倒的な強さを発揮したほか、若手の中国チームの勢いがそのまま勝敗に直結し、中国チームの優勝となった。
会場内では、あちこちで互いの健闘を称え合う姿が見られ、選手同士の交流が深まった。大会を通し、日中両選手同士のすばらしいマナーにより気持ちのよい対局が行われた。
第二部、懇親会の参加者は70名を超えた。主催者側を代表して須藤常務副会長が「囲碁を通じた民間交流によって両国の友好を深めよう。」と挨拶した。また、中国大使館の夏宏海参事官より「日中友好45周年の記念となる年の大会であり、民間での文化交流を深めていきたい」と挨拶した。引き続き、中国囲碁界の代表的棋士聶衛平九段のご子息で日中交流特命棋士の孔礼文七段よりAIと人間との戦いを捉え、最近の囲碁界の状況の変貌ぶり興味深く紹介するとともに、日中の囲碁交流について熱く語りました。
乾杯は、日本チーム代表として依田栄一氏が行い、にぎやかな懇親会が始まった。
その後、明立実行委員長より成績発表が行われ、57対21により中国側の勝利が伝えられ、中国大使館夏宏海参事官より中国チーム謝裕龍七段中国大使館杯が授与された。引き続き中国側10名日本側2名の全勝者に対し賞品が渡された。
日中の選手が互いに健闘を称え、酒を酌み交わす懇親会は、最後までにぎやかであった。