【報告】福建省青年訪中団を実施しました

2025年6月15日から19日にかけて、当協会(認定NPO法人東京都日中友好協会)は、福建省人民対外友好協会および日中協会との共催により、全国11大学(早稲田大学、名古屋大学、九州大学など)から集まった24名の日本の大学生・青年を福建省へ派遣いたしました。本訪問は、福建省人民対外友好協会からの招聘により実現したものです。

本訪中団は、福州、福清、寧徳、福鼎といった福建省の各地を巡り、歴史文化・産業・教育現場における多彩な視察と現地交流を行いました。行程には福建師範大学および福建技術師範学院の学生が随行し、現地の学生とのグループディスカッションや座談会を通じて、言語や文化の壁を越えた交流が深められました。

福州市では、歴史ある開元寺の参観や福建テレビ局の見学を行い、地元メディアの役割について学んだほか、福清市の福建技術師範学院では、同世代の中国人学生とおすすめの観光地、外国語学習の秘訣、将来のキャリアなどについて活発な意見交換を行いました。

続いて、高速鉄道で寧徳市へ移動し、沿海地域の漁業施設や上汽寧徳基地、青拓集団など、中国を代表する産業現場を視察。参加者は最新の技術や大規模な生産体制に触れ、現地の産業発展の現状を肌で感じました。

福鼎市では、福建省を代表する白茶の名産地・緑雪芽白茶荘園を訪問し、製茶工程や茶文化の奥深さを体験。中国茶の魅力を五感で味わった後、福州に戻り、歴史的街区「三坊七巷」を散策し、伝統と現代が共存する街並みを見学しました。

参加した学生からは、「福建省には昔ながらの街並みのイメージがあったが、高層ビルも多く活気にあふれていた」「日本語を学ぶ中国人学生と交流できたことで、中国語学習のモチベーションがさらに高まった」「福建省の魅力を日本の友人にも伝えたい」といった声が多く聞かれ、今回の訪問が大きな学びと刺激になったことがうかがえました。

当協会は、これからも次世代を担う日中の若者たちが互いの文化を理解し、信頼関係を深める機会を提供してまいります。今回の福建省研学訪問を一つの礎とし、今後も継続的な青少年交流を積極的に推進してまいります。

末文になりますが、今回初めて東京都日中友好協会を招聘してくださった福建省人民政府外事弁公室アジア処の邱筱燕さま、徐子航さまに心より感謝申し上げます。

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