2016年4月20日工学院大学孔子学院と共同講座は「全人代から見た中国経済の現状と展望」というテーマで行った。講師は江原規由氏(国際貿易投資研究所)でした。
中国経済で乗り越えられない火焔山はない。10兆ドルの経済規模の投資は6.9%のという中国経済の強靭さを示している。一帯一路(シルクロード)戦略を発表しインフラ整備をテコにあらゆる国とウインウインの運命共同体を構築しつつある。人民元の国際化を図り、外貨準備の有効活用を行っている。AIIBなどの国際金融機関の設立はその代表政策である。
国内的には消費を拡大するために供給側の改革。いわゆる生産品質管理をして消費者の信頼を得て外国での「爆買い」を国内消費者に向ける。世界の対中国イメージを「龍」という抽象的な架空の恐ろし動物から「パンダ」という具体的で優しくて誰にでも愛される動物のイメージに作りかえる。
アメリカしかなしえなかった有人月面着陸やインターネットによる金融取引。習近平国家主席や李国強首相による外国訪問と友好交流による経済関係の構築など多方面に渡る政策が徐々に中国経済を押し上げている。中国経済が崩壊するという関係者もいるが、さまざまな政策の具体化は中国経済を発展させGDPがアメリカを追い越す日が近いうちにやってくるだろう。