中国大使館杯 第19回東京都日中友好囲碁交流大会を開催
第19回東京都日中友好囲碁交流大会が2016年11月19日(土)
日本棋院で開催された。本大会は、中国大使館の全面的な
ご支援ご協力のもと、囲碁を通じて日中の友好交流を広め
ていくことを目的として開催され、今回で19回目を迎えた。
参加者は、東京近郊に在住する日中の愛棋家60名による
3回戦の対抗戦で行われた。
都日中 斎藤文化交流委員会委員長挨拶
交流風景~総勢60名勢ぞろい~
第一部、主催者側を代表して東京都日中友好協会齋藤成
文化交流委員長は「囲碁を通じて友好交流を深め楽しい
一日を過ごして欲しい」と挨拶した。来賓紹介に移り、
中国大使館の王連鋒一等書記官、李青海大会顧問(中国
囲碁協会棋士七段)、翁子瑜審判長(中国囲碁協会棋士
六段)が紹介された。
続いて、呉清源九段と共に昭和の囲碁界を支えた木谷實九段の三男であり様々な社会貢献活動を行っている木谷正道氏の紹介で、全盲の愛棋家の柿島光晴(アマ四段)と汪徳慧(アマ二段)のエキジビションマッチも併せて行われ、参加者の喝采を浴びていた。
その後、翁子瑜審判長(中国囲碁協会棋士六段)の対局開始の発声とともに対局は和やかに始まった。一昨年は日本チーム、昨年は、中国チームの優勝となっており、今年の結果がどうなるか双方にとって関心のひとつになっていた。若い人の多い中国チームに対し、ベテランの多い日本チームの中で、真剣勝負が繰り広げられた。どの対局も内容の濃いすばらしいゲームが多く、きわどい接戦が繰り広げられた。展開は、中国側が1回戦を15勝10敗で制し、続く2回戦も13勝12敗と優位に戦いを進めほぼ優勝を手中にし、最後の3回戦では、中国側12勝13敗となり中国チーム(40勝35敗)での優勝となった。戦いの流れは、前半の中国チームの勢いをベテランの日本チームが食い止め接戦となりましたが、前半の優位をそのまま維持した中国チームの優勝となった。
会場内では、あちこちで互いの健闘を称え合う姿が見られ、選手同士の交流が深まった。大会を通し、日中両選手同士のすばらしいマナーにより気持ちのよい対局が行われた。
第二部、懇親会(司会:中野修常務副会長)の参加者は70名を超えた。主催者側を代表して須藤誠理事長が「囲碁を通じた民間交流によって両国の友好を深めよう。」と挨拶した。また、中国大使館邵宏偉一等書記官より「中国の唐の時代に囲碁が日本に伝わった。この伝統ある囲碁通じ、友好交流を進めよう。」と挨拶した。引き続き、中国囲碁界の代表的棋士聶衛平九段のご子息で日中交流特命棋士の孔礼文日本棋院七段より「囲碁は、手談と言われ言葉が通じなくても相互に理解できるすばらしいゲーム」と挨拶があった。
乾杯は、李青海大会顧問(中国囲碁協会棋士七段)が行い、にぎやかな懇親会が始まった。
*詳細は、都日中新聞2017年1月号を参照
ください。