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【中国と関わる仕事】中国と関わり働く方にインタビュー#4:瀧口賀子さん

中国と関わる社会人にインタビュー

こんにちは!

この記事では、東京都日中友好協会のインターン生が中国と関わりながら活躍する方々にインタビューをしています。
将来中国と関わりたいと考えている学生の方、中国に関心のある方ぜひご覧ください。

他の方のインタビュー記事はこちら

No.1  井上正順さん
No.2  伊沢淳一さん
No.3    石塚諒平さん

 

NO.4 瀧口賀子さん ~ビジネスの場で出会う中国人~
ご経歴
大学在学中に浙江師範大学へ1年留学。
卒業後、外務省(調査員)や中国大使館(六本木)で働き、現在は観光行政においてインバウンドなどに携わる。

中国との関わりは中学3年生から

中国との関わりをもったきっかけはなんでしたか?

中学3年生の時に中国語の勉強を始めました。中高一貫校に通っていたので、ちょうど中学3年生の時暇だったんです。笑
なので、英語以外のことを勉強してみたいと思っていました。そこで、同じ漢字を使用している中国語なら学びやすいのではと思い中国語を選びました。

でもその時は少し学んだ程度でしたね。高校1年生の頃まで中国語教室にも通っていたんですが、特に資格とかも取りませんでした。

ーそうなのですね。では、再び中国と関わりを持ち始めたのは大学生からですか。

そうですね。大学の第二外国語で中国語を選択しました。ダラダラ続けるのでなくちゃんと語学力を伸ばしたいと思い、留学を決意しました。
時期としては大学2年の秋から1年間、中国政府奨学金で浙江師範大学に派遣されました。

留学中の冬休み、ハルビン氷祭りに参加した時の写真

 

留学をして変化したことはありますか?

考え方や行動の仕方が日本にいる時と変わりました。
「迷わないようにしよう」と思うようになったんです。 もともと、出かけた時とかに「どこでご飯を食べるか、店で何を注文するか」を友達とワイワイおしゃべりしながら決めるのが好きなんですけど、中国の人はその決断がすごく早い、待ってくれないんです。笑
レストランでメニューを決める時とかも、「これにしよう、あれにしよう」とあっという間に決まっていってしまう。なので、自然と私もそういった行動をとるようになっていました。こういった文化は現地にいかないと体験できなかったですね。

ルームメイトとの写真

 

帰国後はどのように、中国と関わりを持っていましたか

帰国後は、中国語の翻訳のバイトをしていました。
大学では法学部で中国とは関係がなかったので、関わりがなくなるのが嫌で中国関連のバイトを探しました。

当時、淘宝(タオバオ、中国の大手EC)とYahooが事業提携をしていて、YahooショッピングというECサイトのなかで淘宝の商品が買えるというシステムがありました。私は、その淘宝の商品を翻訳する業務を担当していました。

あとは、帰国後も意識的に中国の友人に連絡を取ったりしていました。

卒業後には外務省へ

どうして外務省への道に進まれたのですか?

民間企業への就職活動もしていましたが、振り返るとあまり真面目に身を入れて就活をしていなかったと思います。笑
まだ自分の気持ち的に働く準備ができていませんでした。「まだ勉強したい!」という気持ちがあって、働きながら色々なことを学べる環境がいいなと思いました。大学の法学部で政治を主に学んでおり、もともと外交にも興味があったため、外務省から外国を見てみたいと思いました。

ーそうなのですか。中国語や中国への留学というバックグランドを活かす道も考えましたか?

中国のバックグランドを活かすということも考えなかったわけではないですが、具体的にどういう道があるか当時よく分からなかったんですね。
もし知っていれば、その選択肢も生まれたかもしれません。学生のうちに、そういった情報を得るのは難しいなと感じました。

白書や有識者交流を担当

4年間の外務省での勤務を経て、中国大使館へ

中国大使館へ転職しようと思ったきっかけはありましたか?

外務省で4年間政策企画調査員として働き、新しいことを勉強したいと思ったのが一番ですね。      私の部署は日本外交全体を俯瞰できるような部署だったのですが、外国機関と直接関わる機会は少なく中国との関わりはほぼありませんでした。

「もっと中国を知りたい、もっと直接触れたい」と思い、中国大使館だったら今までとは違った角度で外交や中国との関係を持てるのではないかと思いました。

ー4年間という期間が空きながらも、中国に興味を持ち続けていたのはどうしてでしょうか。

所属していた部署から見ると、中国は近いようで遠くて、よくわからない相手だったんです。だからこそ、知りたいという気持ちが大きくなったのかもしれません。また、こうした空白の期間が空いたからこそ、興味が強くなったのかもしれないですね。

ーそうだったのですか。転職の際に、中国大使館以外の選択肢も考えていましたか?

はい。民間企業にも興味があって、そういったところも見ていましたが、最終的に縁があったのが中国大使館でした。

 

中国大使館で働いて良かったこと、大変だったことを教えて下さい。

そうですね。良かったことは、ビジネスの場で中国人と出会えたことビジネスの中国語を学べたことです。

ービジネスで出会う中国人はそれまでの中国人とどう違いましたか?

「留学で出会う中国人は、優しい中国人ばかり」というのを良く聞くことがありますが、これは本当だと思いました。留学で知り合う中国人は、日本に興味がある人、大学で学んでいる学生、学校の先生などが主ですよね。
でも、大使館で対面する中国人はそういった方ばかりではありません。
これはどの国も同じですが、もちろん嘘をつく人もいれば、ひどい言葉を投げかけてくる人もいます。

また大使館に来る人のなかには色々な人がいます。色んな国を渡り歩いているお金持ちの人もいれば、日本での生活に上手く馴染めずに困っている人、犯罪を犯してしまい国に帰れずに苦労している人など、本当に様々です。なので、どの方にも気遣いと優しさを持って接することは意識するようにしていました。

ーそうなんですね。私が留学で出会った方々は本当に一部の方だったと思いました。では逆に大変だったことはなんですか?

語学力ですね

担当職務上、主に中国国籍の方がお客様になるため、日本語が下手であるよりも中国語が下手のほうが不利という環境でした。そのため、常に語学力を意識してしまい、そこは辛い部分でもありました。

ーそうなのですか、面接で語学力のチェックはあるんですか?

一応、面接は中国語で行われましたが、面接はその一回のみです。そのため、入ってからの実践の中国語力のほうが重視されているように感じますね。留学生活では、使わない言葉も多く使うので、最初はそこに慣れることが大変でした。

ーでは、中国語力をどのように鍛えていかれたのですか? ぜひコツを教えて下さい。

これは、外務省の頃からなんですが、常に辞書を持ち歩くようにしていました。

分からない単語に出会ったら、すぐに調べるようにしています。最近だとテレビでオリンピックを見ながら、「メダルってなんていうんだろう・・」とか、気になったらすぐに調べています。笑

また辞書を持ち歩かなくても、百度(中国の検索エンジン)や北辞郎(日中辞書アプリ)で調べるのもおすすめです。
そこで調べた単語はWordHolic(単語帳アプリ)にメモをして見返しています。

美味しそうな中国のお菓子

 

日本の働き方と違う点はありましたか?

日本より、自由度が高いと感じました。上司に手を振ったり、メッセンジャーアプリでやり取りすることは普通にありました。
あとは、住所変更する時も付箋にサッと書いて手渡しするだけで、もう手続き終了なんです。日本の職場だと、何種類も書類を書かないといけないとかありますよね。

あとたまたまかもしれませんが、福利厚生が日本みたいに人それぞれではなくて、どこから通勤しようが何人家族がいようが全く同じ扱いになっていて、そういったところは違うなと思います。

ーそれは自由ですね!

本日は貴重なお話ありがとうございました。
最後に中国に関心のある学生に一言お願いします。

中国はアメリカやヨーロッパと比べると、関心のある方は少し少ないかもしれません。ただ、だからといって中国に関心のあることを恥ずかしがらずに、是非興味を持ち続けてほしいです。

また、中国語を勉強しておくといいかもしれません。
中国語が話せると、中国の方ってすごく親近感を持ってくれるんですね。対応も変わります。
自分に見せてくれる部分が変わってくるし、コミュニケーションの仕方も違ってきます。もし中国に関心があるなら、中国語を勉強していったほうが視野が広がるのはもちろん、相手の心の扉が開きやすくなると思います。

頑張ってください!

 

インタビュアー
ビジネスの場で出会う中国人と留学で出会う中国人の違い、大変興味深かったです。
そういった経験は学生では得られない、社会で中国と関わっている方ならではのお話だと思いました。
ありがとうございました!
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東京都日中友好協会では、中国人との交流やボランティア活動に興味をお持ちの方、日中友好を促進したい方、中国の文化・歴史などに関心のある方などの入会を幅広く募集しています。
当協会に参加していただくと、企画やイベントへの参加、中国人との交流など、様々な活動を行えます。
また、当協会は青年委員会の活動もあり、中国に関心のある学生の方も大募集中です。
詳しくは、当協会のボームページhttps://www.jcfa-tyo.net/をご覧ください!

 

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