中国人の英語名 <ミニコラム 中国の今 Vol.9>
中国語が話せない状態で留学をして、中国人大学生に会うと最初のコミュニケーションは英語になります。
そして、その時に相手に名前を聞くというと、シェリーとかクリスタとか、英語の名前を伝えてくるときがあります。
どうしてかと思ったら、みんな英語名を持っているからのようです。
もちろん、漢字のピンイン表記でのアルファベット表記の方法もあるのですが、それぞれが英語圏の人の名前っぽい名前も持っているのです。
そして、その名前は本来の名前とはあまり関係がなさそうな感じでした。
その英語名についてなんでそうなったのかと一人の学生に聞いてみると、学校の先生がつけてくれたということでした。
最近では少し変わってきているようですが、中国では英語教育には非常に力を入れています。
そして、学校で英語を学び始める時に、中国語での名前では英語の発音っぽくならないからということで、それぞれ英語名をつけられるようです。
その付け方というのも、先生が一方的に、あなたはマイケルね、あなたはジョージねという感じでなんとなく決まっていくということでした。
そして、その名前が気に入っている人は学校を卒業後もその名前に愛着があって、使い続けていたりもするのかもしれません。
もちろん、これは本名ではないので、パスポートや身分証では漢字のピンイン表記が使われるわけですが、英語圏になじむには一つの良い方法かもしれないなと思いました。
【伊藤 洋平 北京2012年9月~2013年7月】